小説吉田学校(第4部) の商品レビュー
田中内閣が躓き始めた徳島代理戦争〜椎名裁定まで。ポスト田中をめぐる実力者たちの駆け引きが面白い。著者は三木武夫のことを「政治技術に長じているほうではない」と言い切り、バルカン政治家ではなく、不器用な理論派と評していたのは興味深かった。
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田中政権にとってオイル・ショックは不運であった。ニクソン・ショックもそうだが、高度経済成長に歯止めがかかったからである。 田中の政策立案能力や資金調達能力は、天才的なものだったが、自分だけ行き過ぎていて性急の感もあった。
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