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楽園考古学 の商品レビュー

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2018/05/27

ポリネシア考古学の第一人者、篠遠喜彦の一代記。インタビュアーは荒俣宏。イースター島、ハワイ、タヒチなどで最大の業績を挙げているこんな日本人がいるなんて全然知らなかった。。。戦後10年にもならない1954年、アメリカ留学に向かう船が途中寄ったハワイで、たまたま遺跡発掘を見学したこと...

ポリネシア考古学の第一人者、篠遠喜彦の一代記。インタビュアーは荒俣宏。イースター島、ハワイ、タヒチなどで最大の業績を挙げているこんな日本人がいるなんて全然知らなかった。。。戦後10年にもならない1954年、アメリカ留学に向かう船が途中寄ったハワイで、たまたま遺跡発掘を見学したことから篠遠の運命は大きく変わる。実は発掘に関しては当時の日本の方がずっと進んでいて、ハワイ大学の教授に実力を見出された篠遠はハワイに残ることになる。戦中、戦後のまだいろんなものがいい加減だった時代の話は、小説みたいに運命がコロコロ変わってとても楽しい。 考古学では一般に土器を使って編年(時代の区分・流れを決めること)が、ハワイでは土器は出土しないため、時代がカオス状態。そこで篠遠が目をつけたのがバリエーション豊富な釣り針。このあたりも鮮やかすぎて。小学校か中学校の教科書に載ってもおかしくない話。

Posted byブクログ