生埋め の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
マネキンを妻の代用として内にこもる男。冷たいマネキンのうなじを撫でたり、変態的だが真面目で悲しい。舞台が男女交際のままならないイランだから、日本が舞台の場合よりも切実に感じられる。「幕屋の人形」 短編集。他も全部悲しい話。後ろへ行くほど構成が弛く、グダグダが多くなるのがちょっとツライ。
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comtemporary writers のシリーズ名でその感覚で読んでいたのに、あとがきで1930年代の作品と知って少し惑わされた感じがした。自棄にロシア文学っぽいと思ったらそのせいか、と思うと同時に、こういう作家が当時イランにいたことにも驚きを隠せない。中東という偏見も入って...
comtemporary writers のシリーズ名でその感覚で読んでいたのに、あとがきで1930年代の作品と知って少し惑わされた感じがした。自棄にロシア文学っぽいと思ったらそのせいか、と思うと同時に、こういう作家が当時イランにいたことにも驚きを隠せない。中東という偏見も入っていたけれど、見方が現代的で読みやすく、結局最後まで古い本とは気付かなかった。個人的には、前半のいくつかの話は少し三文風な感じもあったけれど、後半の三編に関しては、すごく、凄く好み。もう一度最初から読み返したいけど、次に読みたい本が沢山ある。夏休みあたりに、覚えていたらもっと精を入れて読もうか。
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[ 内容 ] 「私は誰なのか?私は何処から来て、何処へ去ってゆくのか?」 11世紀にオマル・ハイヤームが四行詩集に詠った生の悲劇的感情に共感し、知的で変化に富んだ珠玉の小説のなかに、いにしえの詩人の懊悩を蘇らせた20世紀イランの巨匠ヘダーヤト。 不死身のわが身を呪いつつ、死を求め...
[ 内容 ] 「私は誰なのか?私は何処から来て、何処へ去ってゆくのか?」 11世紀にオマル・ハイヤームが四行詩集に詠った生の悲劇的感情に共感し、知的で変化に富んだ珠玉の小説のなかに、いにしえの詩人の懊悩を蘇らせた20世紀イランの巨匠ヘダーヤト。 不死身のわが身を呪いつつ、死を求めて異郷に彷徨する男を描く表題作を含め、厭世観と狂気に満ちた短編小説七編の選集。 本邦初訳。 [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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