深紅 の商品レビュー
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(2022-12-11 4h) 被害者遺族と加害者家族の話。 2000年の本らしい。暗いニュースがとりわけ多かった年代で、こういうストーリーである点に納得がいく。 この作家さん、文章とても読みやすい。書き方がすき。 緊張の鎖で縛られる、のような比喩の入れ方が自然なので ちゃんとスパイスとして機能してる感じ。 脚本家をしていたらしく、ストーリー展開の上手さにも頷ける。 因縁の2人の名前。 珍しい名前だなと気になったけど、 「カコ」が「未」来に「歩」む みたいな意味がありそう。 新幹線のキスシーンで確信した。
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冷血に引き続き一家惨殺のお話で気持ちが重くなる 今回は一家惨殺された生き残り と 一家惨殺の犯人の娘 のお話 ラスト 悪い結末ばかりを想像していたけれど どれにも当てはまらずよかった
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罪を犯す事情があった者も、誰かを傷つけたかった者も、世間にとっては加害者。それはある意味不平等で、平等だと思った。 車窓のシーン、元々一つだった物が一つに戻った様な気がした。 若干、肩すかしな終わりな気もしたけれど、この本の裏テーマは再生の様な気がするのでこれでいいと思う。
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先日会社の同僚と野沢尚について話したときに話題になった作品。何年か前に読んだんだけど改めて再読。 前半部分はとっても記憶に残ってたんだけど、後半部分「あれ?この先どうなってるんだっけ?」。 『魔笛』といいこの作品といい、野沢尚の犯罪とか事件ものはホント引きこまれて読んでしまい...
先日会社の同僚と野沢尚について話したときに話題になった作品。何年か前に読んだんだけど改めて再読。 前半部分はとっても記憶に残ってたんだけど、後半部分「あれ?この先どうなってるんだっけ?」。 『魔笛』といいこの作品といい、野沢尚の犯罪とか事件ものはホント引きこまれて読んでしまいます。数年後には自分の中で、実在の事件として記憶されてそうな感じ。 二人のその後とかの続編読んでみたいですね。
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おすすめの本を教えてください、と訊かれると必ず推す一冊です。 痒いところに徐々に手を届かせるような書き方も巧すぎます。 じっくり読んで、また後日、もっとじっくり再読したくらいです。
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殺人事件(一家全員皆殺し)の加害者の娘と、被害者の娘。 どちらも、さらしものになる。 どちらも、自分が生きていることに罪悪を感じる。 その罪悪感を、どう昇華させていくか。 一人はそうだと知らず、一人は狙いをすまして、二人は近づく。 被害者の娘の方が、残酷な心をもてあましている...
殺人事件(一家全員皆殺し)の加害者の娘と、被害者の娘。 どちらも、さらしものになる。 どちらも、自分が生きていることに罪悪を感じる。 その罪悪感を、どう昇華させていくか。 一人はそうだと知らず、一人は狙いをすまして、二人は近づく。 被害者の娘の方が、残酷な心をもてあましているところが面白い。 加害者の娘が、被害者の娘を信頼しきっているところも面白い。 この結末で、二人は救われるのだろうか。 少しは楽になっていてほしい。
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なかなか 一章の悪い予感がバリバリする書き出しと二章における急激な場面転換はなかなか重い けど後がなんかなあ 先行逃げ切りに失敗した馬を見た時のような感覚 修学旅行 タクシー バット
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この人の本って、ネタ的には派手なことやってるのにオチが穏やかなので欲張ってないところが上品だなあとおもう
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野沢尚は脚本化向きだね。 物語を背景描写がしっかりと頭に浮かび、登場人物の姿・形がイメージできる。 この作品も同様に決して出会ってはいけない加害者の娘と被害者。張り詰めた緊張感の中、ページをめくる手が止まらなくなった。 ただ、やっぱ映像でみたいなぁ。
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父と母、幼い2人の弟の遺体は顔を砕かれていた。秋葉家を襲った一家惨殺事件。 修学旅行でひとり生き残った奏子は、癒しがたい傷を負ったまま大学生に成長する。 父に恨みを抱きハンマーを振るった加害者にも同じ年の娘がいたことを知る。 正体を隠し、奏子は彼女に会うが!?吉川英治文学新人賞受...
父と母、幼い2人の弟の遺体は顔を砕かれていた。秋葉家を襲った一家惨殺事件。 修学旅行でひとり生き残った奏子は、癒しがたい傷を負ったまま大学生に成長する。 父に恨みを抱きハンマーを振るった加害者にも同じ年の娘がいたことを知る。 正体を隠し、奏子は彼女に会うが!?吉川英治文学新人賞受賞の衝撃作。
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