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レヴィ=ストロース入門 の商品レビュー

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23件のお客様レビュー

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2024/04/08

腑に落ちるには、この本だけでは難しそう。でも、ぼんやりとした輪郭は見えてきた気がする。構造の意味を真に理解するにはまだ勉強不足。ただ手札は増えた感じはする。

Posted byブクログ

2022/12/23

構造主義、ブリコラージュについて理解ができた、、気がする。幻想を超えて真正な社会を生きることが大事。コンビビアリティや中間技術とも通ずる。

Posted byブクログ

2022/10/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小田亮著「レヴィ=ストロース入門(ちくまプリマ―新書)」(筑摩書房) 2000年10月20日発行 2021.10.5読了 レヴィ=ストロース(1908-2009)は1962年にその著書「野生の思考」において、実存主義者ジャン=ポール・サルトル(1905-1980)を批判した。その五年後、ポスト構造主義を代表するジャック・デリタ(1930-2004)はその著書「グラマトロジーについて」において、レヴィ=ストロース批判を行った。サルトルもデリタも哲学者であるが、レヴィ=ストロースは文化人類学者であって哲学者ではない。レヴィ=ストロースはなぜサルトルを批判し、そして、デリタはなぜレヴィ=ストロースを批判したのか。ここ(第1章)を理解できれば、本書の真髄を理解できたと言って言い過ぎではあるまい。  西洋哲学はこれまでずっと「主体」の呪いに囚われてきた。デカルト(1596-1650)から始まり、ニーチェ(1844-1900)によって本質主義・同一性の哲学が転覆させられるまで、「西洋=普遍」であることを前提としてきた。 西洋哲学者が西洋文明という一つの社会だけを考察し続けた結果、西洋人は非西洋の諸社会や西洋内部の田舎や下層階級を文明化する使命があるという幻想に囚われ、多くの「未開」社会を植民地化してきた。その際の思想的支柱となったのが、「共同体からの解放」という物語である。  しかし、この物語は、実際には様々な交通や開放性、異種混淆性を持っている共同体を、「閉鎖的で均質的な共同体」という概念に押し込んで、解放や開発の名のもとに均してしまうことを正当化する恐ろしい副作用がある。  もともと哲学を専攻していたレヴィ=ストロースは、一つの社会だけを考察し続ける哲学を放棄して、人類学者へと向かった。ユダヤ人でもあったレヴィ=ストロースは、第二次世界大戦時にアメリカへ亡命していたことがあり、ジェノサイドの当事者でもあった。そうした経験も非西洋に向かわせた一因だったのかもしれない。  レヴィ=ストロースが試みたのは、非西洋の諸社会の視点に立って、西洋社会を覆っていた「主体」の呪いを解くことであった。その呪いを解く方法として構造主義があり、その説明は「親族の基本構造」「神話論理」の読解を通して、第2章以降詳しく触れられている。レヴィ=ストロース自身は哲学的思考を基礎付けようとしたことはないと言っているが、一方で、「野生の思考」や「真正さの基準」という概念も提示している。そして、本書の狙いは、まさにこの「野生の思考」と「真正さの基準」を明らかにすることであった。  したがって、本書は入門書でありながらやや難しい。橋爪大三郎著「はじめての構造主義」の方が易しい。後者は構造主義という方法論のみに焦点をあてているからであろう。    しかし、「レヴィ=ストロース」の入門書としてはやはり「野生の思考」に触れないわけにはいかないのであって、難しさとしては、渡辺公三著「レヴィ=ストロース-構造」と橋爪大三郎著「はじめての構造主義」との中間くらいだろうか。  本書は、今まであまり取り上げられることのなかった「真正さの基準」を鍵概念として取り扱い、そこで働く「野生の思考」こそ現代において重要なものなのだと唱えている。そこをうまく説明できればいいのだが、残念ながらまだ自分の言葉で説明できない。ただ、一つだけ言うとしたら、共同体に多様性を認めるレヴィ=ストロースの考え方が好きだということだ。 URL:https://id.ndl.go.jp/bib/000003010375

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2021/01/17

最強の哲学入門、寝ながらわかる構造主義を読んで、なんとなくレヴィ=ストロースの考え方が好きだなと思い、悲しき熱帯、100分で名著を経てこの本を読んだ。 体系と構造の違いはよくわかった。 主体を解体するとか、その辺はなんとなく理解できた。 顔の見える関係性もわかりそうでわかってな...

最強の哲学入門、寝ながらわかる構造主義を読んで、なんとなくレヴィ=ストロースの考え方が好きだなと思い、悲しき熱帯、100分で名著を経てこの本を読んだ。 体系と構造の違いはよくわかった。 主体を解体するとか、その辺はなんとなく理解できた。 顔の見える関係性もわかりそうでわかってない。 完全には理解できていない。整理したい。 なんでレヴィ=ストロースが好きなのかがわかってきた。

Posted byブクログ

2020/09/06

いや、ほんと、理解したかったのだけど、全然意味が分からなかった、、、、 上野千鶴子はじめ、いろんな人が、この人はすごいというので読んでみたのだが。。 彼の功績の、今日的意味はが何なのかくらい、咀嚼して書いてくれたらよかったのに。筆者も専門的にすぎるのであろう。残念。。

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2018/05/06

人類学への興味から、レヴィ=ストロースの興味へ。 まだレヴィ=ストロースの本を読めていないので、1つの読み方であることを心にきちんと留めておく。著者自身も、他の人の一般的な読み方とは異なり、またレヴィ=ストロースへと偏っていると書いている。 構造主義の理解が少しは深まった。 人類...

人類学への興味から、レヴィ=ストロースの興味へ。 まだレヴィ=ストロースの本を読めていないので、1つの読み方であることを心にきちんと留めておく。著者自身も、他の人の一般的な読み方とは異なり、またレヴィ=ストロースへと偏っていると書いている。 構造主義の理解が少しは深まった。 人類学の意義は真正な社会を焦点に置くところとのこと そう考えると、人類学を自分の国でやるということへの違和感もなくなるかも

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2018/03/21

入門書なのですが難しい。 表層の下に構造があり、 それには時間や距離を越えて 普遍性と意味があるということ なのかなあ?

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2018/06/11

<構造主義>で括られる、レヴィ=ストロースによる一連の研究やその後の展開・応用を概括的に知ることができる。それだけでなく、音韻論からの引用や、民俗学的調査での二項対立の図式による整理など、要所要所で詳細に語られており、それらはちゃんと知ることができるようになっている。 彼の代表的...

<構造主義>で括られる、レヴィ=ストロースによる一連の研究やその後の展開・応用を概括的に知ることができる。それだけでなく、音韻論からの引用や、民俗学的調査での二項対立の図式による整理など、要所要所で詳細に語られており、それらはちゃんと知ることができるようになっている。 彼の代表的著書『親族の基本構造』『野生の思考』『神話論理』から本文を引用し、それに著者や他の学者が解説をする、という形式で本が書かれているため、原著を読む際にも解釈が助けられるはずである。

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2017/04/30

レヴィ=ストロースは、「悲しき熱帯」や「野生の思考」、インタビュー集などを読んだ事がある。私は、これらの本からにじみ出てくる人柄と知性のありようみたいなものが、とても好きなんだけど、結局のところ、何をいっているのかはよく分からない。というか、「分かる」ということに何がインプリケー...

レヴィ=ストロースは、「悲しき熱帯」や「野生の思考」、インタビュー集などを読んだ事がある。私は、これらの本からにじみ出てくる人柄と知性のありようみたいなものが、とても好きなんだけど、結局のところ、何をいっているのかはよく分からない。というか、「分かる」ということに何がインプリケートされているかというと、哲学的な意味とか現代社会へのインプリケーションとかなんだけど、彼の本は、当然、人類学の本なので、神話だとか、親族だとかの構造がどうなっているという話がメインで、そこから性急にそういうことを直ちに読み取れないのは当然なんだけどね。 さて、「なぜ今、レヴィ=ストロースなのか」というと、個人的に、今「システム」ということを関心があって、「あれ? システムと構造ってどう違うんだっけ?」というのが気になって、構造人類学の創始者であるレヴィ=ストロースにあらためて入門してみたというわけ。 「システム」という言葉で、私は、要素と要素間の関係でできていて、要素間の関係が相互依存的であり、「どれが主要因だ」とか「どれが起源だ」とか言えないような全体性をイメージしている。そうした「システム」がレヴィ=ストロースの「構造」と同じかなと思って読むと、そういったものは「体系」であって、「構造」ではない、とのこと。「構造」とは、そういう「体系」を「変換」しても変らないようなもの。さらに言うと、体系と体系の類似点ですらなく、相違している対称性みたいなものの類似点みたいなものなんだそうだ。ということで、これだけでは大変分かりにくい概念なのだが、この本は、「親族の基本構造」、「野生の思考」、「神話論理」をそういう着眼点で丁寧に読み解いてくれるので、すごく頭がすっきりした気になる。 また、そもそも「構造人類学」とかいっても、他の人類学的な本をそれほど読んでいる訳ではなく、レヴィ=ストロースに対して、「歴史がない」とか、「文化相対主義を標榜しながら、結局、西欧的な理性中心主義ではないか」とか、「異文化の神話などについて、その異文化の中にいる人たちに気づかない構造がある、と指摘する事自体、一種の優越性を前提としているのではないか」とか、彼の批判者がいうようなことを、私も感じてきた。が、この本を読んで、レヴィ=ストロースは、そういうレベルのつまらん人間ではないことを納得させられた。むしろ、そういう批判をいう人間のほうが、自文化中心主義にはまっているのだ。この本は、レヴィ=ストロースをエドワード・サイードの「オリエンタリズム」に先駆けるような存在として位置づけているのも面白い。 長らく翻訳が待たれていた主著「神話論理」の4巻も、2巻まで出ているみたいだし、「読まねば」の気持ちになった。

Posted byブクログ

2016/06/24

久しぶりにこういう本読んだということもあり頭がついて行きませんでした。昔勉強したことを思い出しながらやっと読み終えました。

Posted byブクログ