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権力から読みとく現代人の社会学・入門 の商品レビュー

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2009/10/04

「権力」をキーワードに、現代社会を読み解こうとする本書。 数ある言説の中でも、フーコーに一章を割いたりする等、教科書的な内容とは一味違った、オリジナリティも感じられます。 基本的には教科書的な内容から抜けることはないのでしょうが、それでも社会学を学ぶ人は一度は読んでおくべき本な...

「権力」をキーワードに、現代社会を読み解こうとする本書。 数ある言説の中でも、フーコーに一章を割いたりする等、教科書的な内容とは一味違った、オリジナリティも感じられます。 基本的には教科書的な内容から抜けることはないのでしょうが、それでも社会学を学ぶ人は一度は読んでおくべき本なのかもしれません。現代社会の中で、いかに権力が猛威をふるっているか。そしてそれは、見えるものから見えないものまで、生活の全ての場面に広がっているということ。それを認識することは、社会現象を理解する上で、最も大事なことの1つなのだと思います。 全17章に特論2本。かなりの量を盛り込んだためか、やや簡易な解説に甘んじてしまった章もあるように思います。個人的にはフーコーを取り扱った章は必読だと思いますが、12章の「民族と宗教」あたりも、現代を生きる上でますます必要になってくる内容なのではないかと思います。 1章ごとの読みきりなので、つまみぐいもOKだと思います。まずは、手にとってめくってみてはいかがでしょう。興味をひかれる箇所がきっとあるはずです。

Posted byブクログ