大軍師伝(3) の商品レビュー
あいかわらず、人とし…
あいかわらず、人として大事な何かが欠落しているような孔明。孔明自身は、自分には何の落ち度もないと思っているため、己の失敗を棚上げして他人を裁いているという自覚は皆無だが、失敗を失敗として認識できない孔明の姿は、他者の目にはひどく傲慢に映る。しかも、部下の将や官吏、兵士たちを駒とし...
あいかわらず、人として大事な何かが欠落しているような孔明。孔明自身は、自分には何の落ち度もないと思っているため、己の失敗を棚上げして他人を裁いているという自覚は皆無だが、失敗を失敗として認識できない孔明の姿は、他者の目にはひどく傲慢に映る。しかも、部下の将や官吏、兵士たちを駒として扱う癖があるため、人間が持つ情を汲むことに関してはひどく疎い。長期の遠征に疲れたといって、妻の胸に顔をうめて甘える孔明は、可愛くみえましたが、それならば他者に対する思いやりをほんの少しでも持てばよいであろうに。物語の舞台は、つい
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