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外国人来琉記 の商品レビュー

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2011/10/03

 外国人が記した数々の琉球見聞記の重要部分を抜粋し、解説を加えた本。さまざまな時代・立場の見聞記を網羅する。  外国人が記した当時の琉球の様子を知ることができる本として本棚に登録した。外国人の見聞記は何種類か邦訳されているが、この本を読めばどのような史料があり、どのような立場の...

 外国人が記した数々の琉球見聞記の重要部分を抜粋し、解説を加えた本。さまざまな時代・立場の見聞記を網羅する。  外国人が記した当時の琉球の様子を知ることができる本として本棚に登録した。外国人の見聞記は何種類か邦訳されているが、この本を読めばどのような史料があり、どのような立場の人間がなにを書いたかまず把握できるため、代表して本棚で紹介した。  「外国人が見た琉球」の記録に興味ある人は下記の本も参照。 ・『使琉球録―訳注』(原田禹雄編/榕樹書林/1995年)  1534年、明の冊封使として来琉した陳侃による記録。後の中国の琉球観に決定的な影響を与えた重要史料とされる。 ・『海東諸国紀―朝鮮人の見た中世の日本と琉球』(申叔舟/岩波文庫/1991年)  当時の朝鮮最高の知識人によって記された15世紀半ばの日本と琉球に関する記録。ただし著者自身は琉球に赴いたことはなく、記述は資料などによる。 ・『夏子陽 使琉球記』(原田禹雄編/榕樹書林/2001年)  1606年、明の冊封使として訪れた夏子陽による薩摩侵攻前の琉球の様子。 ・『中山伝信録』(原田禹雄編/榕樹書林/1999年)  1719年、清の冊封使として来琉した徐葆光の記録。中琉交流史の重要史料と言われる。 ・『朝鮮・琉球航海記』(ベイジル・ホール 春名徹訳/岩波文庫/1986年)  著者は1816年にイギリスの軍艦に乗って朝鮮と琉球を訪れたイギリス軍人。探検の記録と王家の人々との交流などが書かれている。 ・『アルセスト号朝鮮・琉球航海記』(J・マクロード 大浜信泉訳/榕樹書林/1999年)  19世紀初頭、イギリス人外科医による琉球旅行記。 ・『ブロッサム号来琉記』(第一書房/1979年)  1826年、琉球に訪れたブロッサム号の艦長による記録。 ・『琉球と琉球の人々』(ジョージ・スミス 山口栄鉄訳/琉球新報社/2005年)  1850年、イギリス海軍の軍艦に乗って琉球王国を来訪した神学者ジョージ・スミスが記した見聞記の邦訳。王国の最後が近い時代の琉球の様子がわかる。 ・『ペリー提督日本遠征日記』(出版社多数)  1853年、冒頭に日本に向かう前に立ち寄った琉球の様子について記されている。 ・『琉球の島々』(C.S.レブンウォース 山口栄鉄・新川右好 訳/沖縄タイムス/2005年)  1905年にすでに沖縄県となった琉球の様子を記した。初期の県政はどのようなものだったかわかる。著者は外交官で研究家。 ・『琉球―異邦典籍と史料』(山口栄鉄/榕樹書林/2000年)  研究者向けの外国人琉球見聞記の史料解説。 ・『冊封使録からみた琉球』(原田禹雄編/榕樹書林/2000年)  冊封使による記録は上記のもの以外にもあるが、その史料について把握できる一冊。

Posted byブクログ