駒場の七つの迷宮 の商品レビュー
ー 1985年4月22日、月曜日。 ぼくが彼女の存在に気づいたのは、その日の朝の ことだった。 東大駒場に学生たちがやって来るのは、午前十時過ぎの、第二時限が始まる時刻以降からが多い。とは言え数は少ないながら、それより早い時間帯でも一時限の授業に出る少数の学生たちがばつぼつと姿...
ー 1985年4月22日、月曜日。 ぼくが彼女の存在に気づいたのは、その日の朝の ことだった。 東大駒場に学生たちがやって来るのは、午前十時過ぎの、第二時限が始まる時刻以降からが多い。とは言え数は少ないながら、それより早い時間帯でも一時限の授業に出る少数の学生たちがばつぼつと姿を見せ始める。 毎朝、駒場キャンパスでほくたち宗教系サークルの陣取り競争が開始されるのは、大体午前八時頃からだ。四月のこの時期は、とにかく、各団体とも、一人でも多くの新入生に接触し歓心を惹こうと必死である。そのために、駒場東大前駅から、駒場の正門、一号館までの路上や、他のキャンパス内の道路の、なるべくよい位置を確保しようと、朝早くやって来て陣取り競争をするわけである。 ー 駒場を舞台にしたミステリー。 小森先生は哲学科の先輩なんだな。尊敬だ。 20年前の作品だし、舞台も1985年なので、2002年とは様子が違うんだろうけど、なんか当時を思い出す作品。てか、もう19年前!? そして、『本郷の九つの聖域』につづく、と書いているがこの続編が書かれていない恐怖 ((((;゚Д゚))))))) 果たして続編は出るのだろうか。読みたいな〜。
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東大駒場キャンパスで起こった密室殺人を解いていく推理小説。 主人公が新興宗教の信者という設定がまず面白い。 それに、話の進み方もまずまずだと思う。 しかし、解決はあれで良いのだろうか・・・。 私はあまり納得がいかないのだが。 あと、もしかするとちょっとしたネタばれになってしまうか...
東大駒場キャンパスで起こった密室殺人を解いていく推理小説。 主人公が新興宗教の信者という設定がまず面白い。 それに、話の進み方もまずまずだと思う。 しかし、解決はあれで良いのだろうか・・・。 私はあまり納得がいかないのだが。 あと、もしかするとちょっとしたネタばれになってしまうかもしれないが、 この作者が乾くるみの『Jの神話』を褒めていたのに少しだけ納得がいった。
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