惑星の未来を想像する者たちへ の商品レビュー
流域ごとに生態地域(バイオリージョン)を見出して、人間の生活もそれに合わせて区分けし共存する、という考え方はなるほど、と思った。生き物の営みはすべて水に依る…。 全体的に抽象度が高い話を、各エッセイごとにあっちこっちへ飛躍するのでちょっと読みづらい。一日ひとつ、などと決めて読む...
流域ごとに生態地域(バイオリージョン)を見出して、人間の生活もそれに合わせて区分けし共存する、という考え方はなるほど、と思った。生き物の営みはすべて水に依る…。 全体的に抽象度が高い話を、各エッセイごとにあっちこっちへ飛躍するのでちょっと読みづらい。一日ひとつ、などと決めて読むのがいいかもしれない。 通底するのは科学への盲信や、自然を無視した工業化への疑念。自然をコントロールできるものとする思想へのカウンター。 帯文に「ポストモダンの環境思想」とあるが、必ずしもそうとも言えない。すべてそれらは新しいものではなく、ほとんどが、その昔自然と共存する生き方を選んだ先住民の知恵の借用だったりするので。 人間は本当の意味で進んでいるだろうか…? はたと考えさせられる。
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