薔薇盗人 の商品レビュー
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少年が父に宛てた手紙形式の表題作をはじめ、6篇を収録した短編集。美しさと哀しさをたたえた文章の見事さはこの本でも発揮されていますが、ただ泣けるだけに終わらせない、毒や皮肉もお見事です。
abtm
短編6編。 良い話だと思うのだが、自分には合わなかった。 酸いも甘いも噛み分けた人が分かる作品なんだと思う。 会社員たちの会話で構成される「奈落」、ブラックテイストで一番面白かった。 少年から船乗りのダディへの手紙で構成される「薔薇盗人」、子どもの無邪気さの恐ろしさ、はたまた分...
短編6編。 良い話だと思うのだが、自分には合わなかった。 酸いも甘いも噛み分けた人が分かる作品なんだと思う。 会社員たちの会話で構成される「奈落」、ブラックテイストで一番面白かった。 少年から船乗りのダディへの手紙で構成される「薔薇盗人」、子どもの無邪気さの恐ろしさ、はたまた分かってて書いているのか。 (図書館)
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▶︎購入2016/05/17 ▶︎2016/05/27-05/29 ▶︎奈落 池井戸潤の企業物のようなストーリー
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
親愛なるダディ。 報告しなければならない出来事があります―。 少年から船乗りの父へ宛てた手紙形式で魅せる「薔薇盗人」。 リストラされたカメラマンと、場末の温泉場で出会った中年女との交情が衰切な「あじさい心中」。 技巧が光る「死に賃」「奈落」「佳人」「ひなまつり」。 短篇の第一人者が贈る6つの感動。 (アマゾンより引用) 『ひなまつり』が面白かったな(*´∀`*) 表題作の『薔薇盗人』は…いくら小学生だって真実は分かるだろ…と思ってしまうような内容(´゚ω゚) それとも分かって敢えてああいう手法を選んだならこの子供怖い(((゜Д゜;)))
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2016.01.21 浅田次郎さんもこんな小説を書くんだ、って感じ。奇想天外というのかなあ•••。いろいろな年代の感覚を持っている人だわ。
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幾つかの話をまとめた短編集。ミステリアスな類の話ではなくやはり浅田次郎調の人情話です。こういう話は好きです。
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6つの短編。ドキッとするのが多い。 (あじさい心中) 大手出版社でリストラの対象となって退職した元カメラマンの北村は, 場外馬券場のつもりがふと思い立ちローカル競馬の競馬場まで足を運ぶ。 さびれた温泉街のストリップ場で,ただ一人の踊子リリィに出会い, 身の上話を聞く。
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物悲しいストリッパーの話だとか、母と二人で暮らす子の話だとか、短編だと思って読んでいたらうっかり泣かされました。 表題の話は少年のあまりの鈍感さに苦笑い。こういうブラックユーモアは、前回読んだ『王妃の館』に通じるものがあると思います。
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最後にほっとするお話は、「ひなまつり」ぐらいでしょうか。 他は、切なかったり、グサッときたり、足元を揺さぶられるような怖さがあります。 「佳人」は、ちょっと楽しいかもしれませんが…。 表題作の「薔薇盗人」は、少年が航海中の父親に宛てた手紙だけで話が進むのですが、彼の心情と現実と...
最後にほっとするお話は、「ひなまつり」ぐらいでしょうか。 他は、切なかったり、グサッときたり、足元を揺さぶられるような怖さがあります。 「佳人」は、ちょっと楽しいかもしれませんが…。 表題作の「薔薇盗人」は、少年が航海中の父親に宛てた手紙だけで話が進むのですが、彼の心情と現実との微妙な食い違いを読み手が想像できるので、ドキドキします。 少年の純粋な悩みが、切なくなります。
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11/12:死に関する6つの短編集。ひなびた温泉宿でストリッパーとリストラされたカメラマンの話が物悲しくてとても浅田さんらしい。他も佳作があったのですが、最後の薔薇盗人の語り口調が好きでなかったので全体的な印象として★3つです。
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