ジャズ・ピアノ入門 の商品レビュー
この本は2000年に第一版が出たから、もうかなり古い本である。私が購入したのは2010年。前々から好きだったドン・プーレンのことが書いてあったので購入した。 この本の最初の1章はジャズピアノの歴史についてである。ラグタイムの誕生、ストライド・ピアノへの展開、スイング・ピアノ、...
この本は2000年に第一版が出たから、もうかなり古い本である。私が購入したのは2010年。前々から好きだったドン・プーレンのことが書いてあったので購入した。 この本の最初の1章はジャズピアノの歴史についてである。ラグタイムの誕生、ストライド・ピアノへの展開、スイング・ピアノ、ビバップ・ピアノ、クール・スタイル、ハードバップ・ピアノ、エヴァンス派、フリー・ジャズ、フュージョン・キーボードと続く。それぞれの中で代表するジャズピアニストの名前が出てきて、確かに入門としては十分な情報量である。 残りの大部分は、アルファベット順に182人のジャズ・ピアニストのディレクトリになっている。これが非常に良くできている。ドン・プーレンの紹介もこの中に出てくる。ドン・プーレンは1987年のマウントフジ・ジャズフェスティバルで、ジョージアダムス・カルテットと組んで、Song from the old countryで観客を総立ちにした伝説の演奏を行った。私も、日本テレビの番組で見ていて、その旋律の美しさに毛穴が開いたのを覚えている。翌1988年のマウントフジにもドンプーレンとジョージアダムスは来日し、再び観客を総立ちにした。この時には私も山中湖に聴きにいった。一人ひとりにそのような出来事が書かれていて、それに自分の過去の思い出が関わって、終わりまで読んでいくのが本当に楽しみな本である。
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