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少年たちの密室 の商品レビュー

3.5

23件のお客様レビュー

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2012/06/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2001年版本格ミステリベスト6位。面白かった。逆転につぐ逆転って感じ。女を集団でレイプするなんて、ほんと城戸や小谷なんて死んでしまえばいいと思う。でも城戸を守り続けた父親への処分はなくていいのか。親だからといって許されるのか。結構救いのない話ではある。これでは学校に行く意味を見出せない。例外があることは頭ではわかっても。しかしこうやって小説になるくらい、東海地震はくるくると言われているのに、東北に大地震と津波が来るんだもんな。しかし原発事故は想定してなかっただろう。ほんとやっかいなものを作ったのものだ。

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2011/08/26

東海地震発生により、地下駐車場に閉じ込められた七人。暗闇の中で救助を待つ中、一人が死体となっていた。果たしてこれは事故なのか、他殺なのか。いじめ、自殺、婦女暴行など過去の事件の真相を突き止めようとしていた高校生は、暗闇の中で真犯人を見つけることができるのか。 かなり城戸に嫌悪感...

東海地震発生により、地下駐車場に閉じ込められた七人。暗闇の中で救助を待つ中、一人が死体となっていた。果たしてこれは事故なのか、他殺なのか。いじめ、自殺、婦女暴行など過去の事件の真相を突き止めようとしていた高校生は、暗闇の中で真犯人を見つけることができるのか。 かなり城戸に嫌悪感を抱きながら読み進めていきました。密室と言いながら実は外に出てからの方が重要な気がします。

Posted byブクログ

2011/01/03

密閉空間で発生した殺人事件を皮切りに、続々と明らかになっていく驚くべき人間関係。最終的には事件は収まるべきところへ着地するけれども、真犯人に対する怒りは読み終わった後にも依然として残る。こんな卑怯な人間はホント許せない。 だが、面白かった。読みやすい文章で、登場人物にも全く無駄...

密閉空間で発生した殺人事件を皮切りに、続々と明らかになっていく驚くべき人間関係。最終的には事件は収まるべきところへ着地するけれども、真犯人に対する怒りは読み終わった後にも依然として残る。こんな卑怯な人間はホント許せない。 だが、面白かった。読みやすい文章で、登場人物にも全く無駄がない。全ての謎は最後には解かれるし、読んでいて爽快だった。ただし、優と紀子、由梨江の今後を考えた時には、やるせない思いが残る。

Posted byブクログ

2010/01/27

学校生活のかなでどうしても免れられない「いじめ」に地震の最中起こってしまった殺人。 誰が、どうして??でもって、最終的にわかった真実。 結構、辛いお話でした。 でも、読む価値はありです。お勧め。

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2009/12/31

またしても少年犯罪がらみ。まったく現実問題として絵空事じゃあないんだよね。「こういうキャラクター、実際にいるよなあ」という感じがすごくして。特に、こういう教師は典型的でしょう。……これはさすがにひどすぎると思うけど(笑) 他にも書こうとしたことはあったけど、ネタバレになるので却下

Posted byブクログ

2009/11/22

子供の狡猾さと大人の狡猾さが真っ向から争った作品だと思う 読みながらぞくぞくした これが読めただけでもよかった 何年たっても、あの終盤を読み終えたときの寂りょう感は忘れられない

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2009/10/07

面白かった。久々に読みながら「これは…」「いやないわーこの展開」などと思わずつぶやいてしまった。 しかし、救われない。暗澹たる気分になる。ある意味直球のミステリー。

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2009/10/04

非常によく練られたミステリーで、最後まで飽きることなく読めた。しかしその綿密さも、もう少し良い意味で「ご都合主義」的でもよかったかな、と思う。事件の細かい状況は文面からは伝わりづらい部分も多かったが省略の余地はあったと思うし、登場人物の心理描写についても少し偏りを感じた。もちろん...

非常によく練られたミステリーで、最後まで飽きることなく読めた。しかしその綿密さも、もう少し良い意味で「ご都合主義」的でもよかったかな、と思う。事件の細かい状況は文面からは伝わりづらい部分も多かったが省略の余地はあったと思うし、登場人物の心理描写についても少し偏りを感じた。もちろん実際に15歳の少年が殺人事件を目の当たりにして冷静でいられる方がおかしいだろうし、緊迫感を全面に押し出した雰囲気は急かすようにページをめくらせ良い点でもあったのだが、本の外の世界からの読者の視点としては、焦りや不安、憤りの他にも少年たちの豊かな感情の描写を求めてしまうのも正直な気持ちだった。あくまで贅沢を言うならば。(09.08.11)

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2009/10/07

読進める程にどんよりしてしまうくらい哀しい。 もしもここに書かれているような事が現実的に、 日常的にあることなのだとしたら...絶望的に悲しい。 それ程までに今作上の犯人は、人として邪過ぎる。 最後に名古屋の例を挙げつつ、まだ決して諦めずに 人間の愚かさを肯定しつつ、前向きなラ...

読進める程にどんよりしてしまうくらい哀しい。 もしもここに書かれているような事が現実的に、 日常的にあることなのだとしたら...絶望的に悲しい。 それ程までに今作上の犯人は、人として邪過ぎる。 最後に名古屋の例を挙げつつ、まだ決して諦めずに 人間の愚かさを肯定しつつ、前向きなラストで締めた事は 救いがあった...かな。 でも、それを持ってしても読後の印象は重い。 本当にこういう人達が存在しない事をただただ祈る。

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2009/10/04

東海地震で倒壊したマンションの地下駐車場に閉じ込められた六人の高校生と担任教師。暗闇の中、少年の一人が瓦礫で頭を打たれて死亡する。事故か、それとも殺人か?殺人なら、全く光のない状況で一撃で殺すことがなぜ可能だったのか?周到にくみ上げられた本格推理ならではの熱き感動が読者を打つ傑作...

東海地震で倒壊したマンションの地下駐車場に閉じ込められた六人の高校生と担任教師。暗闇の中、少年の一人が瓦礫で頭を打たれて死亡する。事故か、それとも殺人か?殺人なら、全く光のない状況で一撃で殺すことがなぜ可能だったのか?周到にくみ上げられた本格推理ならではの熱き感動が読者を打つ傑作―――――ミステリまた本筋共に良質な作品でした。煩わしいゴチャゴチャしたトリックは不在の本格推理に最後に明かされる真実。社会派ミステリになるでしょうか。あとタイトルの"密室"は探偵小説的な"密室"という意味ではありません。いや、もしかしたら深い意味があるのかも…。個人的に一番衝撃的だったのが宮下のあのセリフです。久賀が若干フォローしていますが、グサリと胸に刺さりました。そりゃキレますよ。

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