子どものことを子どもにきく の商品レビュー
面白い。何が面白いって子どもの話を聞くってスタイルが面白いです。大人と言うものは往々にして話したがりで特に子ども相手ともなると老婆心が全開になりイイコトを言ってやろう・感心させてやろうと下心が透けて見えるもの。興醒めしながらも黙って話を聞いてくれる子どものほうがよっぽど大人です。...
面白い。何が面白いって子どもの話を聞くってスタイルが面白いです。大人と言うものは往々にして話したがりで特に子ども相手ともなると老婆心が全開になりイイコトを言ってやろう・感心させてやろうと下心が透けて見えるもの。興醒めしながらも黙って話を聞いてくれる子どものほうがよっぽど大人です。 本書はおもちゃ作家の杉山さんが当時3歳だった息子のたかし君にインタビューし、以降 年に一回、たかし君が10歳になるまで続けられた記録です。しょっぱなから、たかし君が今がいつでココがどこかも認識していないことが明らかになりますが、当たり前ながらそれって凄い。だって大人なら常に自分の存在する時間と場所は把握しているもので、それが分からないと不安になります。 杉山さんもおっしゃってますが、3歳のたかし君の話を聞いているとこの頃の子ども達は私達とは同じ空間にいながら別次元の存在であるように感じられました。神様とかそんな感じの。どこで聞いたか忘れましたが、生まれてくるまでの子ども達というのは神様の元に居るので『水子が成仏できずに母を祟る』と言うのは胡散臭いみたいな話を思い出しました。成仏も何も既に仏であるという理屈です。もしかしたら生まれてからも神様の元にちょくちょく帰っているのではないかという気がしてきました。 4歳のたかし君はもう人の子です。トンチンカンながらも自分が持ってる知識を総動員してインタビューに答えてくれます。そして5歳のたかし君は大人顔負けの落ち着きっぷりを見せてくれます。 感心したのは迷子になったことを怒られなくてよかったねと言われて何故と返したこと、そしてお母さんが心配してたよと言われて自分も心配したと返したことです。実にクール! でも言われてみれば、迷子って子どもが悪い訳ではないので怒られる筋合いも謝る筋合いもないですよね。本当に子どものほうがずっと大人で、大人のほうが身勝手な子どもです。 たかし君が語る保育園論や教科書論も斬新で、大人はもっと子どもと対話をするべきなのかもしれません。子どもがいるなら是非インタビューしてみたくなる一冊です。
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父親が年に1回、息子にインタビューした3歳から10歳までの8年間の記録 難しいスキルは抜きにして、単純に読んでて笑っちゃう…だけど実は奥深いぃって感じ( ´艸`) 2007年4月(息子:3歳7か月)に読んでこうゆうこと言う言う!って共感する部分が多々あり、毎年5月5日にお父さんが...
父親が年に1回、息子にインタビューした3歳から10歳までの8年間の記録 難しいスキルは抜きにして、単純に読んでて笑っちゃう…だけど実は奥深いぃって感じ( ´艸`) 2007年4月(息子:3歳7か月)に読んでこうゆうこと言う言う!って共感する部分が多々あり、毎年5月5日にお父さんが子供たち一人ずつとファミレスに行ってインタビュー&ビデオ撮影してます(●´ω`●)ゞ さて今年は8歳の息子と6歳の娘からどんな話を聞き出せるかな???
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3歳から10歳までの8年間、筆者が息子へのインタビューを1年に1回行った様子を収録したもの。自分も4歳の息子を持っているためかなりおもしろく読めた。子どもだからと侮らず、考えていることをうまく言葉にできないだけなのだと、改めて自分を戒めなければ。 巻末の「文庫版のためのあとがき...
3歳から10歳までの8年間、筆者が息子へのインタビューを1年に1回行った様子を収録したもの。自分も4歳の息子を持っているためかなりおもしろく読めた。子どもだからと侮らず、考えていることをうまく言葉にできないだけなのだと、改めて自分を戒めなければ。 巻末の「文庫版のためのあとがき」には15歳になった息子さんの様子が書かれており、この親子関係、うらやましいなぁと思いました。小さいお子さんをお持ちの方にはオススメします。
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