水木しげるの大冒険(2) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
水木しげると大泉実成による海外の精霊信仰の聖地巡礼シリーズ第三弾。第一弾はマレーシア、第二弾はメキシコ、第三弾は本書でオーストラリアのアボリジニである。 すべて出版社から資金援助を受けて、旅をして、そこで水木しげる氏が何をみて、何を感じ、何を食べ、何に興味を持ったのかを同行者の大泉氏が日記風に書くという、なんともお手軽な本。雑誌に連載された文章を単行本化したものである。そうは言っても大泉氏も水木氏も聖霊信仰が原初的な人間の営みであり、文明化された我々のほうがまちがっているのでないかという姿勢は一貫している。またオーストラリアのウラン採掘にともなう環境問題、社会問題もルポしており、興味深い一冊となっている。 水木しげるがとなりいるような、記述に好感がもてる。やっぱり稀有な人だったんですね。
Posted by
- 1