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赤い雨 の商品レビュー

3.2

13件のお客様レビュー

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「私刑」をテーマにし…

「私刑」をテーマにしたホラー作品。ある意味では爽快な作品です。

文庫OFF

肝心の「赤い雨」の正…

肝心の「赤い雨」の正体について、説明が足りないがそれが原因で日本中で発生している暴力による制裁・報復の描写は圧巻です。欲を言えばもう少しグロい方が好みかも。人間誰しも日常的に抱えているフラストレーションが一気に爆発する様は痛快です。それにしても警察の冷酷さはリアルに感じて少し怖か...

肝心の「赤い雨」の正体について、説明が足りないがそれが原因で日本中で発生している暴力による制裁・報復の描写は圧巻です。欲を言えばもう少しグロい方が好みかも。人間誰しも日常的に抱えているフラストレーションが一気に爆発する様は痛快です。それにしても警察の冷酷さはリアルに感じて少し怖かったです。

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戸梶圭太の書いている…

戸梶圭太の書いている数少ない(唯一かも・・・)ホラーです。(いや、「レイミ」もあった)お化けとかは出てこないですが、この作者独特の暴力は相変わらず。ただ初期の著作なので、今ほどアンモラルな作品ではないですが……

文庫OFF

赤い雨が降った日を境…

赤い雨が降った日を境に、「私刑」が急増。グロイのかなとおもったんですが、読み終わったらすっきりしてました。

文庫OFF

2023/12/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

あんまり面白くなかった。 時代の背景を風刺?しているのか分からないが、ただ皆んながパニックになっていく中で1人理性的な主人公。特に仕掛けや謎について解明、示唆されることもなく淡々と終わる。 正直読んでいて苦痛であった。 読む人が読めば面白いのか。

Posted byブクログ

2021/10/25

赤い雨が降ると人々が変わっていった。 いじめ、やくざ、詐欺商法などに泣き寝入りしていた人達が「私刑」を下す。 そんな中遂に未成年犯罪者が、テレビカメラの前で無惨に処刑され、中継を観ていた人々は狂喜する。 理不尽な動機で命を奪われる事件があると、こんな処刑があってもいいのではないか...

赤い雨が降ると人々が変わっていった。 いじめ、やくざ、詐欺商法などに泣き寝入りしていた人達が「私刑」を下す。 そんな中遂に未成年犯罪者が、テレビカメラの前で無惨に処刑され、中継を観ていた人々は狂喜する。 理不尽な動機で命を奪われる事件があると、こんな処刑があってもいいのではないか?と最初は思った。 コロナ禍の現在遊びにも旅行にも行けず、会いたい人に会えず、おうち時間が増え、マスク警察や反ワクチンに騒ぐ世の中で鬱憤が溜まり、煽り運転、通り魔的事件や自死も増え、日本ってこんなに物騒だったかと日々感じ、私達も見えない赤い雨を浴びているのではないかと怖くなった。 嬉々として私刑に参加する夫から逃げた志穂は、同じく赤い雨を浴びて居ない元警察の芹沢と出会う。 おかしくなった妻から子供を守るために逃げていた芹沢と、子供を死産したばかりの志穂。 追い詰められていくラスト・・・はもう少し続きが読みたかった。

Posted byブクログ

2012/03/15

実際にこの作品のようになったらいいのに、と日常確かにおもうことがある。 みんなあるんじゃないだろうか。 しかし主人公(最後にもう一人)だけが常識的な感覚を残すってのは―その理由を登場人物の解釈という形で述べてはいるにせよ―何となく釈然としないというか。

Posted byブクログ

2009/10/07

理不尽な暴力に耐えてきた人、事件の被害者、 さらに日本中の善良な市民達が、赤い雨をきっかけに 悪事を働く人に徹底的に報復しだします。 最初はなかなか気分良く(?)読んでいたのですが 私刑がどんどんエスカレートしていく様は 私が一番苦手とする分野になっていったので 読後感は悪かった...

理不尽な暴力に耐えてきた人、事件の被害者、 さらに日本中の善良な市民達が、赤い雨をきっかけに 悪事を働く人に徹底的に報復しだします。 最初はなかなか気分良く(?)読んでいたのですが 私刑がどんどんエスカレートしていく様は 私が一番苦手とする分野になっていったので 読後感は悪かったです。

Posted byブクログ

2009/10/04

【2005.06.11.Sat】 赤い雨が降った日を境に、人々が正義を振りかざして暴力事件を起こすようになる。報復という名の下で、その私刑はどんどんエスカレートしてゆく。日本中が残虐な暴力を繰り返す。その中で怯える主婦、志穂は1人取り残されてしまう。日本はどうなってしまってのか。...

【2005.06.11.Sat】 赤い雨が降った日を境に、人々が正義を振りかざして暴力事件を起こすようになる。報復という名の下で、その私刑はどんどんエスカレートしてゆく。日本中が残虐な暴力を繰り返す。その中で怯える主婦、志穂は1人取り残されてしまう。日本はどうなってしまってのか。様々な虐待やリンチは活字で読むだけでも生生しく恐ろしいものがある。志穂の心とリンクして、1人取り残された恐怖さえ味わってしまう。実際には起こりえない状況ではあるが、日本がこのようになってしまった原因である社会の弱さは実際の現実問題としてある。目には目を、歯には歯をという復讐心をくすぶらせている人はこの日本の中にも多く存在しているのではないだろうか。犯罪のない世の中は永遠に訪れないだろう。だからこそそれらの犯罪に慎重に厳しく対応してゆくことが必要なのだ。

Posted byブクログ

2009/10/04

赤い雨を浴びると犯罪者及びその予備軍の少年に対して凶暴になる。 未成年の銀行強盗をTVの前で撃ち殺す特殊機動隊員。発砲する前にヘルメットを脱ぐ。それを見ていた亭主とその両親。子供が生めなくなった女は、たまらずに家を出る。実家の両親もおかしくなって途方に暮れる。赤子を連れた刑事と一...

赤い雨を浴びると犯罪者及びその予備軍の少年に対して凶暴になる。 未成年の銀行強盗をTVの前で撃ち殺す特殊機動隊員。発砲する前にヘルメットを脱ぐ。それを見ていた亭主とその両親。子供が生めなくなった女は、たまらずに家を出る。実家の両親もおかしくなって途方に暮れる。赤子を連れた刑事と一緒に逃げる。銃撃戦で刑事は死ぬが赤子を抱いて女は逃げ、自分の子として育てることに決める。昔の著者は、何をきっかけに今の作風になったのか興味深々。

Posted byブクログ