上方風俗 大阪の名所図会を読む の商品レビュー
上方風俗とか大阪の名所図会という言葉に少々ミスリードされた。 出版社は 東京堂出版 と 東京の名前がつく。 編者、執筆者は全員が龍谷大学所縁の人達。 東京の名前の付いた出版社から京都の龍谷大学関係者が 本来なら摂津とすべき地名を大阪としている。 本書が紹介しているエリアは...
上方風俗とか大阪の名所図会という言葉に少々ミスリードされた。 出版社は 東京堂出版 と 東京の名前がつく。 編者、執筆者は全員が龍谷大学所縁の人達。 東京の名前の付いた出版社から京都の龍谷大学関係者が 本来なら摂津とすべき地名を大阪としている。 本書が紹介しているエリアは大阪市と阪急沿線だ。 つまり旧摂津国だ。 まえがきで編者は、元本は「摂津名所図会」だとはっきり書いている。更に言い訳じみたことが前書きで書かれている。 「また、少数ではあるが兵庫県内の地域に属する項目をも含んでいる。」と兵庫県民、阪神間住人の神経を逆撫でするようなことを平気で書いている。 150ページの地図では阪急電車の京都線、神戸線、梅田、中津もカットしている。阪急千里線も阪神本線も中途半端。阪急箕面線はない。 176ページの地図は北が上側でなく、右側だ。 神戸電鉄と有馬温泉の位置関係がおかしい。 阪神本線は無視されている。生田の森の下を新幹線が走っているぞ!山陽電車は走ってないぞ! 全体に地図がめちゃくちゃええ加減。 摂津どころか大阪市も分かってない人たちだ。 これだけでも、筆者達は、大阪も摂津も肌で感じていない。 摂津に縁のない筆者が、ネタとしての摂津名所図会の趣旨をミスリードしている感がする。 前書きにも書いているように、『評判の高い「摂津名所図会」』を改題する必要があるのか、わざわざ上方風俗と言う文言を付け足す必要があるのか? あとがきも少しピントはずれだ。分かってない。 大阪にも摂津にもゆかりが無いので、無理にこじつけてる感もある。 なんか あざとさ を感じる。 岡山出身で、博士号は京都大学、それ以外のルーツ、経歴、高校とか大学は不明。摂津ルーツの人ではないのは丸わかり。 摂津を大阪と置き換えた事でかなり不信感を持った。 摂津人気質を分かっていない。 編者は既に鬼籍に入っているようなのでこれくらいで。 元本の 摂津名所図会 は良い本だと思う。念の為。
Posted by
- 1