スポーツバイオメカニクス の商品レビュー
筑波大学名誉教授、阿江通良,浅井武;教授、藤井範久;助手、結城匡啓,高松潤二;技官、伊藤信之;卒業生、伊藤章,飯干明,若吉浩二,若山章信,岡田英孝の共著。 筑波大学の授業科目「スポーツバイオメカニクスⅡ」、大学院科目「スポーツバイオメカニクス特講」の指定参考書。 基礎にも実際にも...
筑波大学名誉教授、阿江通良,浅井武;教授、藤井範久;助手、結城匡啓,高松潤二;技官、伊藤信之;卒業生、伊藤章,飯干明,若吉浩二,若山章信,岡田英孝の共著。 筑波大学の授業科目「スポーツバイオメカニクスⅡ」、大学院科目「スポーツバイオメカニクス特講」の指定参考書。 基礎にも実際にも触れられる。 第Ⅰ編で各種の動作と競技への適用を紹介し、第Ⅱ・Ⅲ編に基礎事項をまとめる。先に身近なスポーツの実際を取り上げてから、後に原理を解説する順番のため、変に理屈から先入観を得ずに実現象を捉えられる。とはいえ、第Ⅰ編は専門用語に慣れていないと難しいところがあるので、初学者は先に第Ⅱ編以降を読んでからが良いかもしれない。 しかし決して難解というわけではなく、内容は基礎的で丁寧に扱われている。基礎知識や測定手法を広く身に付けられて良い。込み入った理屈には意図的に踏み込まないように見受けられる。 メカニクスが専門(工学)の私からすると、少々物足りなさを感じるところもある(コリオリ力に言及しない等)。 第Ⅰ編は分析事例と言ったところで、動作の一般論がまとめられているわけでは無く、だからどうしたら良いかという改善やコーチングの観点は明言されない。競技経験のあったスキーは、なるほどこうすれば良いのか、と役立つ結論が読み取れたが、経験の無い他の競技のことはイメージがつかなかった。 目次 0.スポーツバイオメカニクスへの招待 ○Ⅰ編 スポーツバイオメカニクスの実際 1.動きに対する原理と研究成果 ― 歩,走,跳,投,打,蹴,泳,滑 2.発達と加齢 3.臨床と用具 ○Ⅱ編 スポーツバイオメカニクスにおける力学 4.力学の基礎 5.運動力学 ○Ⅲ編 スポーツバイオメカニクスの研究法 6.計測とデータ処理(測定変数の精度) 7.解析 8.評価 ○付録 9.解剖図 10.単位について
Posted by
- 1