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壺中の天国 の商品レビュー

3.9

11件のお客様レビュー

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2023/09/17

地方都市で起こる連続殺人劇が、市内在住の主婦、被害者、犯人からの怪文書、謎人物の視点が入れ替わりながら進行するプロット。全体的に冗長で、読点の無い“怪文書”はとにかく読みにくい。誰が何のために?被害者の共通点は?というミッシングリンクがメインの謎。 本格ミステリ大賞受賞作という...

地方都市で起こる連続殺人劇が、市内在住の主婦、被害者、犯人からの怪文書、謎人物の視点が入れ替わりながら進行するプロット。全体的に冗長で、読点の無い“怪文書”はとにかく読みにくい。誰が何のために?被害者の共通点は?というミッシングリンクがメインの謎。 本格ミステリ大賞受賞作ということで期待して読んだが、犯人特定に至るロジックは確実性に欠ける点もあるし、意外性もなくカタルシスも得られない。 一方で、心理描写も含めた人物造詣が上手く、登場人物一覧表が無くても混乱する事なく読み進めた。サイコなテーマなんだけど、手に汗握る感が無いのは著者の特長か。 誰しも“壺中の天”はあるべきというのは同感。私にとっての“壺中の天”は何だろう?間違いなく、読書もその一つだ。 本格ミステリ・ベスト10 3位 本格ミステリ大賞受賞(2001年)

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2012/05/16

ミステリーというか、ほのぼのとした家族の話というか… あっさりした話の割に、日常話の分量が多くて、なんの話を読んでるのかわからなくなりそうだった。まさに、ご近所でこういうことがあったんですって〜って聞いてる感じ。 あと淡々としてそうな正太郎の内面がああだと分かってなんとも言えない...

ミステリーというか、ほのぼのとした家族の話というか… あっさりした話の割に、日常話の分量が多くて、なんの話を読んでるのかわからなくなりそうだった。まさに、ご近所でこういうことがあったんですって〜って聞いてる感じ。 あと淡々としてそうな正太郎の内面がああだと分かってなんとも言えない気持ちになった。 共通点については完全にミスリードにひっかかった感じ。謎も何もないけど、被害者によって文体やルビの付け方、漢字のチョイスにこだわってたりするのは面白かったな。

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2011/02/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

地方の街で連続殺人が起こる そこに住む主婦の知子と娘の美歩と祖父の嘉臣 自分で犯人を探し当てるっていう話ではないけれど身近にいる人たちとゆるーい感じで犯人誰だろうって考えてるのがいい感じ 美歩のませたキャラとそれに手をやきながらもかわいがる知子のほんわか家族みたいな雰囲気がとってもいい

Posted byブクログ

2011/01/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ミステリーというよりも小説として面白い。 オタクのありざまや一昔前のマスコミの体制批判など筆者の思想が見られる点で社会派に近い要素を含んでいる。 意外な犯人や真相といった類ではないが、怪文書ひとつで犯人像に迫っていく探偵役は魅力的。謙虚なとこが特に。 さすがに途中のミスリードは気付いた。

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2010/07/14

静かな地方都市で起きる連続通り魔事件。犯行ごとにバラ撒かれる、自称「犯人」からの怪文書。犯人の真の目的は-。互いに無関係の被害者達を結ぶ、ミッシング・リンクは存在するのか?

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2010/04/08

親子の関係とか趣味、オタクに関する考え方とか、途中で面白いと思う記述がたくさんあった。構成も最後につながる感じが良かったと思う。

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2009/10/04

ある地方都市で起こる連続殺人。 被害者に共通点は無く、 事件後に意味不明の怪文書が犯人によって公表される。 「大宇宙の意思を通信するのを妨害するものを排除した」と この事件が地方都市に住む主婦目線で語られる。 また、知人、家族などとの日常生活における事件による影響な...

ある地方都市で起こる連続殺人。 被害者に共通点は無く、 事件後に意味不明の怪文書が犯人によって公表される。 「大宇宙の意思を通信するのを妨害するものを排除した」と この事件が地方都市に住む主婦目線で語られる。 また、知人、家族などとの日常生活における事件による影響などがつづられていく。 謎解きはラストで一気に語られる。 それまではマスコミがどのように反応しているかが描かれるだけである。 この話の「ツボ」は 「異常犯罪」でも「マスコミ批判」でもなく まさにタイトルの「壺中の天国」である。 中盤でちょっと説明をしてくれるのであるが、 中国の故事である。 誰もが持っているであろう「壺中の天国」 しかし人はその中だけでは生きていくことは出来ないのだ。

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2009/10/07

おたくくん・でんぱくんのお話。 壺中の天-壺の中に入っている間だけ、 自分の夢中になれる物に没頭できる。 おたくたちのパラダイスの時間。 あれ?解釈違うかな?(汗) 主人公が探偵よろしく捜査するお話ではなかったです。 これって本格ミステリ?? 最後まで読み終わった時、私はいくつか...

おたくくん・でんぱくんのお話。 壺中の天-壺の中に入っている間だけ、 自分の夢中になれる物に没頭できる。 おたくたちのパラダイスの時間。 あれ?解釈違うかな?(汗) 主人公が探偵よろしく捜査するお話ではなかったです。 これって本格ミステリ?? 最後まで読み終わった時、私はいくつかの 『ある』ページを探して読み返しました。 私みたいに読み返す人いるんじゃないかな〜。 そのあるページを読み返した時が、一番うげげ!と思いました。

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2009/10/04

嫁さんに借りて読んだ本です。推理小説…ではないですね。嫁さんがこれを読んでるときに、模型やらフィギュアの作り方を聞かれたことを思い出します。

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2009/10/04

電波通信研究所に父が勤めている。 子どもの頃からほとんど仕事の話を聞いたことがないけど、明日にでもちょっと質問してみようか。「電波ってそもそも何?」って。

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