薬師 の商品レビュー
主人公の日下部は食文化の大学教授。ヒ素混入事件から薬膳大家の殺人事件。連続殺人事件が起きるが。この話はね、ちょっと無理が多くて読身進めるのも大変でした。
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ハズレ本ウィーク。というか、夏のクソ本キャンペーン始めますか。 恩師が主催する薬膳試食会に出かけてみたら、辛味大根にヒ素が混入されており、多数の死傷者が。その犯人を追うべく、薬草などの出処を調べると、血を抜き取られ、変死した死体が…。 角川ホラーかというような展開だけど、ホラ...
ハズレ本ウィーク。というか、夏のクソ本キャンペーン始めますか。 恩師が主催する薬膳試食会に出かけてみたら、辛味大根にヒ素が混入されており、多数の死傷者が。その犯人を追うべく、薬草などの出処を調べると、血を抜き取られ、変死した死体が…。 角川ホラーかというような展開だけど、ホラーじゃないんだよね。というか、ミステリなのこれ? とにかくこの本、どこかに移動するたびに人が死ぬ。一家惨殺され、手錠でつながれて死に…。どんどん死んでいくので、自ずと犯人は絞り込まれていくわけですが、移動が1行であったりするため、油断すると前のページと違う死体(もしくは現場)の描写が出てきたりする。 基本的に、登場人物の練が全く足りておらず、特に「わたし」のキャラクター付けがされていないため、誰が発しても良いような言葉を、誰かわからない人が発して会話するという、混乱と苦痛しか伴わない展開が続く。 また、「わたし」が万能すぎて、警察でもないのに現場に現れて死因を特定するし、無駄足一つなく死体にたどり着くし、挙句の果てに、予知能力で死体が存在していることを見つけてしまう。 さらにその「わたし」、会話では書き言葉「~なのだ」で喋るため、作者の都合の良い言葉を解説させるだけの、有能なでくのぼうなのがなんとも辛い。 極めつけは、腐乱死体の現場の直後に、ハーブ料理店でたらふく食べるという趣味の悪さ。 作者は野草等に関して詳しいのであろう。それが生かされない気持ち悪い文章を書かず、エッセイなりコラムなりで好き勝手書けばよろしい。 余談だけど「東京経済医学大」とか、どうやったらそういう変な言葉が浮かぶのかも謎。
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- ネタバレ
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アイヌのシャーマンの家系の主人公が同年齢の女性刑事と殺人事件に巻き込まれる。 伏線かと思って読み進めるも、ただの思わせ振りなだけだったり、説明文のような文章が気になってスムーズに読めなかったり。 薬師とか人肉を薬とするとか、好みな雰囲気だっただけに非常に肩すかしされた感じ。 結局、予知夢は意味あった?
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初めて読む作家さんです。 表紙の雰囲気が気に入って読み始めましたが、なかなかスムーズに読めませんでした。けど扱っている題材は薬膳と絡めたミステリーで、興味深かったです。
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女子大の教授で食文化を専攻している「日下部」は、入院した恩師の代理として『日本の薬膳』という本の編者を引き受ける。執筆者の一人が主催するパーティーに出席するが、メイン食材の大根そばに《砒素》が混入され、そばを食べた10名の内2人が死亡する事件が起きた。一見、無差別の犯行に思えたの...
女子大の教授で食文化を専攻している「日下部」は、入院した恩師の代理として『日本の薬膳』という本の編者を引き受ける。執筆者の一人が主催するパーティーに出席するが、メイン食材の大根そばに《砒素》が混入され、そばを食べた10名の内2人が死亡する事件が起きた。一見、無差別の犯行に思えたのだが・・ 本の編集の調査のため、各地に取材に赴く日下部の周りで、猟奇的な殺人事件が多発する。さらに、《砒素》混入事件の生存者が1人、また1人と殺害されていく。薬膳-医療-民俗宗教と結ばれていく被害者達。そして最後に現れるのは、過去の亡霊か。 冒頭から、アイヌのシャーマンとか、予知夢とかでてきて、なんか方向性が掴めなかったので、《砒素殺人事件》が起きて不謹慎にもほっとしてしまいました。 途中、移植になぞらえた遺体の損傷や、医学的な側面からの人食いなど、グロイところはありましたが、民俗学的解釈はまあまあ、面白かったです。ただちょっと、各方面に手を広げすぎた感はありましたが。そのせいで事件の動機付けが弱まってしまったような気がします。
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