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これから市場戦略はどう変わるのか の商品レビュー

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2009/10/04

読み始めてから奥付を見ると、初版発行は2000年7月となっていた。 現代ビジネスの世界で10年近い年月はあまりにも古すぎるかという懸念もあったが、それならこの本の提言は合っていたのか検証しても良いかと考え直して読み進めた。 まず思った点、田坂氏の書き方は非常に読みやすく、理解しや...

読み始めてから奥付を見ると、初版発行は2000年7月となっていた。 現代ビジネスの世界で10年近い年月はあまりにも古すぎるかという懸念もあったが、それならこの本の提言は合っていたのか検証しても良いかと考え直して読み進めた。 まず思った点、田坂氏の書き方は非常に読みやすく、理解しやすい表現であること。 人に物事を伝えるのに、表現力というものは大事な要素だが、その点でこの著者は素晴しく参考になる。 さて、本題に入るが、この本で予見されていることは概ね現実となっていると言って良いだろう。変化の激しい現代の市場では驚くべきことかもしれない。 著者の提言でもある「異業種連合」は最早日常となり、更なる業界再編がなされている。 そしてその根底にある市場の急速な変化と予測の難しさ、消費者ニーズの潜在化は、解かったようでいる事だが、改めて言葉で示されることで整理が付いた。 企業は得意先だけを見るのではなく、変化に敏感なコンシューマーのニーズをいかに掴み、または誘導できるかが今後の戦略の鍵となる。 そんな中で、BtoBでのみ商売をしてきた我々の業界が今、どことどんな形で協業できるのかが重要なファクターとなろう。 要するに10年遅れている訳だ。 良いものを作っただけでは売れない、現代の市場では勝者は一人だけ。 明確なビジョンをもって我々がデファクトスタンダードを生み出せる顧客の潜在ニーズに敏感な集団になっていきたい。

Posted byブクログ