水に似た感情 の商品レビュー
小説というより体験記・エッセイを読んでいるような感じ。躁鬱持ちの自身の体験がもとになっているんだろうけど、アルコール中毒の話「今夜、すべてのバーで」よりもその色が濃い。 だけれども「物語の中に入っていく」というよりも、主観だらけな話を一方通行で聞かされる妙な感覚が面白かった。躁の...
小説というより体験記・エッセイを読んでいるような感じ。躁鬱持ちの自身の体験がもとになっているんだろうけど、アルコール中毒の話「今夜、すべてのバーで」よりもその色が濃い。 だけれども「物語の中に入っていく」というよりも、主観だらけな話を一方通行で聞かされる妙な感覚が面白かった。躁の見る世界ってこんななのかってくらいに内容はすっ飛んでて、だけど妙なくらいに文章の雰囲気は一貫していたりもして。作中ところどころで触れられる「水」がさらさらと流れる音が通奏低音みたいに響いているみたいで、読んでいて心地良い妙な気分になれた。
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ほぼノンフィクションだそうな。こちらの精神までゆらゆらするような不思議な感覚。今まで読んだことない不思議な小説。ますますバリ島行ってみたくなるー!
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スピリチュアルな物語ってうぜえ。 アムリタもそうだった。 押し付けられるのが嫌いな自分にはさぶイボもんだ。 お前のかってな心理をこの世の理みたいにかたるんじゃねえよ、しかも一方通行の文章でよって、思うよ。 でもこの壊れた小説をダージリンからネパールに渡る間に持っていた事には、運...
スピリチュアルな物語ってうぜえ。 アムリタもそうだった。 押し付けられるのが嫌いな自分にはさぶイボもんだ。 お前のかってな心理をこの世の理みたいにかたるんじゃねえよ、しかも一方通行の文章でよって、思うよ。 でもこの壊れた小説をダージリンからネパールに渡る間に持っていた事には、運命とか言う言葉を今使う事は嫌だか、まあなにか都合の良さを感じる。
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らもの中では珍しくいまひとつだった。躁鬱もすらネタ(というかノンフィクションだけれども)にして書いているようだが、結局は消化しきれていないと思う。
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なんだろう 確かに小説としては 逸脱した作品だったのだが 水に似た感情の意味が最後に解き明かされ 人間の真相意識に眠った 遠い過去 遺伝子レベルでしか残されていない 無意識のラインを揺り動かされるような センセーショナルなノンフィクション作品だった…
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いかれてるぜ! わたしも躁鬱気味なので とてもシンパシーを感じ とてもイトオシク感じ 心の膜をはずしてくれる最高の物語***
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僕は氏の小説のファンです。本書はまだ手を付けていない氏の小説の中から、まずはこれ、ということで選びました。僕は現実と幻想が入り混じり、境目がどこか分からないような内容の小説が好きです。本書はドラッグやアルコール、精神障害などと、オリエンタルでエキゾチックで神秘的な内容が絡み、とて...
僕は氏の小説のファンです。本書はまだ手を付けていない氏の小説の中から、まずはこれ、ということで選びました。僕は現実と幻想が入り混じり、境目がどこか分からないような内容の小説が好きです。本書はドラッグやアルコール、精神障害などと、オリエンタルでエキゾチックで神秘的な内容が絡み、とても心地よいものでした。特に前半の短い会話でテンポの良い、漫才のようなコミカル部分から、後半での緩やかな流れの文体への移行はとても良い効果でした。あとがきを見るとどうやら前半部分が氏の躁状態での執筆で、後半部は治療後とのことです。なるほど。
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タイトルに惹かれて読んだけれど 面白いと思える要所が無かった。 アッパーとの掛け合いは面白かったけれど。 エッセイの方が好き。
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バリ島旅行の総括をしたくて読んだ本。当たり前だけど、他の人の感じるバリと自分の感じるバリは違うものだった。でも躁鬱の躁の時がどんな状態かを知識でなく、主人公の体験から伺うことができて、勉強になった。
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タイトルが気になって読んでみた。 なかなか楽しませてもらいました。 「魚はなんらかの集団内の情報伝達手段を持っている。個として分断されていない。一方、人間は言葉を使ったり体を合わせたりしない限り、他人と情報伝達手段を持たない。個に分断されている。それは何故なのか?」
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