ウルトラマンはなぜシュワッチと叫ぶのか？ の商品レビュー

河崎実(著者),円谷プロダクション(その他)

2021/08/02

　第三章「中曽根雅夫とはどんな人だったのか？」が白眉で、後は蛇足のように思える。随所にオタク第一世代ならではの着眼点があるので、切り捨てるには惜しいところ。
　「推察してみよう」「私の推測である」「以下のような状況だったのではないだろうか」で、著者お得意の妄想推察シリーズが始まる。次第についてゆけなくなる。年齢的に円谷英二がそこまで赤塚ギャグに親炙していたとは信じがたい。
　第一世代にしては第二期ウルトラマンシリーズや平成シリーズにも肯定的な著者だが、本音では第一期を不可触の殿堂に奉っているようだ。

2012/03/12

ウルトラシリーズ・ウルトラマンシリーズを愛しすぎるが故に書かれた本だと言っていいと思う。初代マンが中心となって書かれているが、例えば彼氏／彼女が無類の円谷組好きであるならば参考図書として推薦します。タイトルにもあるような掛け声の謎や、各シリーズの相違点、数々のパロディ作品と円谷組についての記述など、ファンならニヤニヤする内容になっている。