ひかりそへたる の商品レビュー
「源氏物語」は歌物語の発展形として書かれているので、作中の和歌は物語の重要なピースであり端折って読めない。和歌が苦手でも避けて通ることはできないです。本書はそんな忸怩たる思いを少しは癒してくれ、和歌に込められたニュアンスを教えてくれます。藤壺は光のことをどう思っているのかは、会話...
「源氏物語」は歌物語の発展形として書かれているので、作中の和歌は物語の重要なピースであり端折って読めない。和歌が苦手でも避けて通ることはできないです。本書はそんな忸怩たる思いを少しは癒してくれ、和歌に込められたニュアンスを教えてくれます。藤壺は光のことをどう思っているのかは、会話がないぶん、歌に心情が吐露されます。源内侍や末摘花、近江の君のコミカルな歌の解説には俵さんの優しい眼差しがありました。「藤裏葉」で終わっているのは残念。もっと読みたい。
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シリーズ源氏大学のなかで、現代歌人の俵万智さんが源氏物語のなかの和歌を今どきの歌に直しながら紹介している講演をまとめたものです。 しかし、俵さんの「チョコレート語訳」ってのは、らじにはちょっとわからない。 なんでチョコレートなんだろう? あんみつとかじゃダメなんだろうか…。 講...
シリーズ源氏大学のなかで、現代歌人の俵万智さんが源氏物語のなかの和歌を今どきの歌に直しながら紹介している講演をまとめたものです。 しかし、俵さんの「チョコレート語訳」ってのは、らじにはちょっとわからない。 なんでチョコレートなんだろう? あんみつとかじゃダメなんだろうか…。 講演は「桐壺」から「藤裏葉」までの物語をダイジェストに伝えてもいるので、源氏物語の内容をササっと知りたい人には読みやすくて良いかもしれません。 実際、源氏物語の和歌は奥が深くて、本歌取りがかなりあります。 なので本歌についても教えてくれるこの本は、和歌のお勉強入門にもなって面白かったです。 内容は全然足りないので、これをきっかけにお勉強したくなるかもよ(笑)
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