夢々 の商品レビュー

荒俣宏(著者)

2018/05/14

ウィングスに前載ってたやつと、帝都物語その他で受けたんでぢゃあっつうてアレしたやつ。
　うききの使ひ方とか、浦島太郎フォーマット(は、ちゃんとしたやつが多いはずの逆三角形型で、アレは一番下層の話)を安倍晴明もやってたんで、やるかと言ふのと、古典を漁ると普通晴明さまはかう成るよなぁ、と言ふので大変よろしい。
　『本朝幻想文学なんとか』でやってる『鬼体系』が、本作で出てるっつうかなんつうか。

2012/02/01

聖徳太子に対する解釈が新鮮。山岸涼子さんの「日出処の天子」を少し思い出しました（内容は全然違いますが）

2011/06/15

帝都物語が受けて、類似の伝奇物を書いてるようだが・・この連作短編集は時間潰しにもならない。まぁ、改訂で強引に繋げた無理もあるかもしれないが、評価する部分なし。今昔物語等の焼き直しが遊びにしても内容が酷すぎるしユーモアもない。歴史の人物のキャラを無視して、おもいつきで書いた感じ。文章はともかく、内容は稚拙で支離滅裂。もう彼の作品は読書の対象とせず。

2009/10/07

帯表
あやかしの世界を見事に描ききった、壮大なる歴史ロマン
帯裏
そこに立った子は、ふしぎな面立ちをしていた。最近、都で流行りだした能舞の面のようだった。風が吹くと、赤毛がふわりとふくらむ。異国の香りをただよわせるその風貌には、高貴なたたずまいと、おそろしく異質な妖怪の気配とが同居していた。
　−本文より