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二十一世紀をどう生きるか の商品レビュー

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2件のお客様レビュー

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2021/11/22

先行きの見通せなくなった現在を生きる知恵を、中世の日本社会で新しい信仰を人びとに説いた親鸞から学ぶべきだという著者の主張が語られている本です。 マルクス主義や進歩史観などの崩壊し、「会社」や「核家族」といった近代以降に成立した世俗的な秩序がもはや通用しなくなった現代を、著者は「...

先行きの見通せなくなった現在を生きる知恵を、中世の日本社会で新しい信仰を人びとに説いた親鸞から学ぶべきだという著者の主張が語られている本です。 マルクス主義や進歩史観などの崩壊し、「会社」や「核家族」といった近代以降に成立した世俗的な秩序がもはや通用しなくなった現代を、著者は「新しい中世」と呼んでいます。そして、混沌の時代において、世俗的な秩序に背を向け、「絶対他力」の信仰に生きるという道筋を示した親鸞の思想のなかに、今を生きるわれわれが学ぶべき多くのものがあると主張されます。 現代が混沌の時代だという著者の主張にはそれなりに納得できるものの、なぜ親鸞なのか、ということが、まだじゅうぶんに理解できずにいます。もうすこし親鸞の「他力」の思想についての立ち入った考察を展開してほしかったように思います。

Posted byブクログ

2011/04/20
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※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 「混沌の世紀」が到来する―クローン・グローバリズム・フリーター…科学技術・経済・個人のあらゆるレベルで混乱が起きている中で迎える二十一世紀は、不安定な末法の世になる。 そう予見する著者は、そこではもはや職業も家族も国家も、生きるうえでの拠りどころにならないと説く。 その時、人は何を頼りに生きればよいのか。 著者は、啓蒙主義、近代進歩史観への懐疑を経て、ブルクハルト、ヴェーバー、そして「現世は不安定きわまりない世界」とした親鸞の思想に辿りつく。 際限ない混迷の世紀を生き切る人生観の提示。 [ 目次 ] 序章 「混沌の世紀」―二十一世紀 第1章 「新しい中世」の到来 第2章 職業中心の人生観の崩壊 第3章 「新しい中世」の生きがいをもとめて 第4章 なぜ中世に学ぶのか 第5章 二十一世紀によみがえる親鸞の教え 第6章 二十一世紀の東アジアにおける人生と宗教 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted byブクログ