ウエンカムイの爪 の商品レビュー
アイヌ語で人を食う悪い神が憑いたヒグマはウェンカムイという。北海道南端の渡島半島で北大のヒグマ研が発信機を着けたテレメトリー法によりヒグマの追跡調査を行う。小山田玲子講師と学生の田山や猟師の柿崎に動物写真家の吉本が同行する。学生3人と熟練猟師を食い殺した金毛の巨大なヒグマを捕獲し...
アイヌ語で人を食う悪い神が憑いたヒグマはウェンカムイという。北海道南端の渡島半島で北大のヒグマ研が発信機を着けたテレメトリー法によりヒグマの追跡調査を行う。小山田玲子講師と学生の田山や猟師の柿崎に動物写真家の吉本が同行する。学生3人と熟練猟師を食い殺した金毛の巨大なヒグマを捕獲し発信機を着けるが、手負いとなり逃亡した。追跡する吉本らに忍び寄る恐怖、留め足かもしれないと柿崎が警戒を発するあたりから読み手も緊張が走る。手負いは必ず人を襲うため殺さなければならない。野生動物と人間の共存がどうあるべきか?
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熊谷達也のマタギ文学のファンではありますが、初期の作品?なのか、ちょっとだけあっけなさがのこる。 なんか惜しい感じ。
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お友達から借りて読みました。 環境問題と、それに関わる人々を描いている作品。 新潟で自然や環境について勉強している妹に、ぜひ紹介したい作品!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ウェンカムイとはアイヌ語で真の悪神という意味である。その逆金ンカムイとは山の神という意味らしい。なかなか面白かった。ヒグマを追ったライターが二匹のクマと出会った。その熊は人間に育てられていた。そのうちの一匹が人間を襲うのである。襲う場面がいまいち迫力に欠けるが、緊迫感は伝わった。何の前触れもなく、すっとそのシーンにはいっていってしまうからかもしれない。都会から逃げだした主人公吉本が最後に自分と向き合い、見事恐怖を乗り越えたシーンはとてもよかった。
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