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母 住井すゑ の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2023/08/19

すゑさんが亡くなった半年後に執筆されたのか。 餅つきの日の楽しみを読んで、おばあちゃんたちを思い出した。 すゑさんが東京の出版社に行った時のお土産。 私が小さい頃は、こういうのがあったなぁ。 喜び合うこどもを満足そうに眺める…、なんて幸せな家族なんだろうか。 色んなすゑさんに...

すゑさんが亡くなった半年後に執筆されたのか。 餅つきの日の楽しみを読んで、おばあちゃんたちを思い出した。 すゑさんが東京の出版社に行った時のお土産。 私が小さい頃は、こういうのがあったなぁ。 喜び合うこどもを満足そうに眺める…、なんて幸せな家族なんだろうか。 色んなすゑさんに関する述懐から、私もお母さんとおばあちゃんを思い出す。毛糸にセーター。家出。湯たんぽ。風邪っぴき。服の準備。 苦い思い出とともに、思い出すことも多い。 橋のない川の執筆についても、ちらりと出てくる。母と娘の、暮らしの思い出を綴った本。

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2023/06/29
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 住井すゑさん、1997.6.16、95歳の生涯を閉じた。育てた4人の子どもは全部5日生まれ。章(1923.5.5)、かほる(1926.3.5)、れい子(1929.1.5)、充(1931.2.5)。増田れい子「母 住井すゑ」、1998.1発行。著者は1935年4月杉並第2小学校に入学。入学式で私だけが「君が代」を知らなかった。日の丸を持たず、君が代を教えず、セーラー服も寄せつけない母であった。1935年7月、自然豊かな牛久沼に移住。家の改造、開墾、井戸掘り。牛久沼での暮らし、母との思い出を綴った作品。

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2022/11/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

著者の母親はいわゆる「差別を受ける人たち」を 事柄について執筆した人でした。 そんな彼女を一番そばで見ていた彼女。 とっても働き者でモノを作ることにたけていて… でも時に服の寸法を間違えてしまうことも… 確かに生活は貧しかったでしょう。 だけれども時に、輝くような時間があったのです。 いわゆるハレの日ですね。 ラストには母親の最後となった対談があります。 これ、今だからこそ読んでほしいです。 ある凶悪事件のあった施設と同業の 人のお話です。 彼も時に、思うようにならないそういう人たちを 疎ましく思ってしまうことがあります。 だけれどもその時、はっと思い返せました。 一方「あの人」は。 ここに別のお話が出てきますが 根底にある差別の心をこじらせてしまったのでしょう。

Posted byブクログ

2012/09/10

帯 娘が綴る作家住井すゑの意外な素顔、逞しくあたたかな人間像。 母は畑に出る、かまどの前に座る、井戸端で洗濯をする。母の手の下からはいつも、いいもの、面白いものが出てくる、まるで手品師のようだ――。 九十五歳の生涯。 その笑顔はいのちを包む。 目次 白い骨 涙の海 母の笑い 光...

帯 娘が綴る作家住井すゑの意外な素顔、逞しくあたたかな人間像。 母は畑に出る、かまどの前に座る、井戸端で洗濯をする。母の手の下からはいつも、いいもの、面白いものが出てくる、まるで手品師のようだ――。 九十五歳の生涯。 その笑顔はいのちを包む。 目次 白い骨 涙の海 母の笑い 光る沼 かまどの火 赤飯と餅つき まぜごはんのこと 小麦まんじゅう 藤代へ行く日 雨蛙の財布 夏帽子を買いに 毛糸編みとカイロ 東京のカアチャン とんだ失敗 大和恋い さいごの対話

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