決断なき経営 の商品レビュー

石井茂(著者)

2014/05/10

山一の元企画室長の方の回想録。身につまされることが多い。
主体性がない、危機感がない、事業を捨てられない、自己認識が出来ていない、前例がないことが出来ない、他社がやると追従する。
一言でいうと、大企業病である。が、大企業病に罹った者は病状に気づかない。入社した時から、病んでいる状況しか知らないからね。

企画室の方だからか、微妙に管理優先の匂いを感じる。個人プレーを「許してしまった」とか。
自分の個人的な意見としては、経営者が経営をしていなかったことに尽きると思う。当事者意識を持って経営するとは、強烈なエゴか愛着を持って周りを導くこと。そこには個人プレーしかないはずだ。
結局のところ、経営者不在だったと言わざるを得ない。が、どうやったら経営者って育つんだろうね？