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花を咲かせるものは何か の商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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花が咲く仕組みを研究…

花が咲く仕組みを研究した本です。目から鱗が落ちた気分。

文庫OFF

2023/08/29

「花を咲かせるものは何か」滝本敦著、中公新書、1998.01.25 218p ¥714 C1245 (2023.08.29読了)(2023.08.26拝借) 副題「花成ホルモンを求めて」 花芽をつくらせるホルモンがあるのではないかということで、世界中の植物学者が花成ホルモンを抽出...

「花を咲かせるものは何か」滝本敦著、中公新書、1998.01.25 218p ¥714 C1245 (2023.08.29読了)(2023.08.26拝借) 副題「花成ホルモンを求めて」 花芽をつくらせるホルモンがあるのではないかということで、世界中の植物学者が花成ホルモンを抽出するために研究しているということです。あると思われる傍証は見つかっているけれど、この本が書かれた1997年の段階では、まだ見つかっていません。 インターネットで調べてみたら、FT遺伝子が花成ホルモン生成に関わっているという成果が2007年に確認されているとのことです。少し進展しているようです。 植物学の研究の様子は、三浦しをん著「愛なき世界」に描かれています。 【目次】 はじめに 第一章 花咲爺さんから花成ホルモンまで 第二章 開花期を決めるものは何か 第三章 花成ホルモン 第四章 光周性のしくみ 第五章 花を開かせるホルモン おわりに 参考書 ☆関連図書(既読) 「植物と人間」宮脇昭著、NHKブックス、1970.03.20 「人類最後の日」宮脇昭著、筑摩書房、1972.03.30 「森よ生き返れ」宮脇昭著、大日本図書、1999.07.15 「日本一多くの木を植えた男(NHK知るを楽しむ)」宮脇昭著、日本放送出版協会、2005.06.01 「栽培植物と農耕の起源」中尾佐助著、岩波新書、1966.01.25 「植物知識」牧野富太郎著、講談社学術文庫、1981.02.10 「植物のこころ」塚谷裕一著、岩波新書、2001.05.18 「スキマの植物図鑑」塚谷裕一著、中公新書、2014.03.25 「愛なき世界」三浦しをん著、中央公論新社、2018/9/7 (「BOOK」データベースより)amazon 未知のホルモンを追う中で、次々に解明された開花の仕組み。 (本のカバーより) 花を咲かせるホルモンの抽出をめぐり、世界の植物学者たちは研究を競った。日本でも乏しい研究環境ではあったが、アサガオという優れた特性を持つ植物を使い秘かに研究が進められた。しかし間接的に、ホルモンがどのような条件で、どこの部分で作られ、いかに植物の体内を移動するかなど、開花に至るプロセスは明らかになっているものの、いまだ抽出は成功していない。果たしてホルモンは存在するのか。抽出は可能なのか。研究は続く。

Posted byブクログ

2018/03/10

かなり科学技術が進んだにもかかわらず、 花成ホルモンが未だに見つかっていない。 30年近く取り組んできた、瀧本氏が、 自分の取り組んできた「花を咲かせるものは?」の研究を 振り返り、アサガオから始めた自分の仕事を省みて、 まだ謎のベールにつつまれている 花成ホルモンを明らかにしよ...

かなり科学技術が進んだにもかかわらず、 花成ホルモンが未だに見つかっていない。 30年近く取り組んできた、瀧本氏が、 自分の取り組んできた「花を咲かせるものは?」の研究を 振り返り、アサガオから始めた自分の仕事を省みて、 まだ謎のベールにつつまれている 花成ホルモンを明らかにしようとする。 花が咲かないのは、 肥料のやりすぎ、水のやりすぎ、異常気象なのか? その<原因>を探る。 光周性  開花期を決める限界日長。 夏に咲く朝顔が、何故 短日植物か?   葉でつくられ、芽におくられる。 そのスピードは、どのくらいか? 何故つかまえることができないのか? 花芽形成を抑制するものは? 果たして単一物質か? 何か、この本を読みながら、 未だに解決されていない問題があるのだ という安心感がある。 こんなに科学技術が発達し、 遺伝子レベルで解明されようとしている時に、 未だにわからないという事実。 青いバラを作るという目的よりも、 何故花が咲くのかという大きなテーマが 解明されていないことへの興味みたいなものである。 結局は、花成ホルモンを見つける方法がないこと。 それは、何故花が咲くかという仮説が うまく立てられないことによるのかもしれない。 というのは、かなり大きな物質を探していることが 問題で、結局は糖にかかわるものが 花芽形成ホルモンとしたら、 あまりにも単純でおもしろいね。

Posted byブクログ