エタニティ・ブルー の商品レビュー

金蓮花(著者)

2010/03/18

　それまでは作者買い状態だったけど、これは続いても買わない……と初めて思った作品。当時は、別名でBLを書いていたと知らなかったため、明らかにBL臭くってちょっとビックリした。
　BL（所謂オリジュネ分野）自体は全く駄目ってわけじゃないし、作者が「炎の蜃気楼」に感銘を受けていたことは知っていたし、それまでの作品に男性同士の恋愛っぽい要素が全くなかったわけでもないけど、それまでは『BLっぽさ』を感じていなかった。
　ジャンルとしては愛憎劇に区分されると思うけど、騙されていた側にも騙していた側にも感情移入できなくてモヤモヤ。感情移入できる人には、どうしようもない切なさを感じられるんじゃないだろうか……とは思う。
　これが駄目だったため、コバルト本誌で後編のみチラ見して内容チェックしていた金の稜線〜は、終わり方も好みじゃなさそうだったのもあって、買っていない。