真贋 の商品レビュー
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偽書は増殖する、本書の最後に(偽書なんて)誰が、何のために、あれほどの膨大な資料を偽作するのか、を考えたら本物に間違いないと考える人もいるが、事実は小説より奇なりであって『椿井文書の様に、津軽外三郡誌の様に』偽作を嬉々として行うやつはいるのである 今回は偽作により生糸で財をなした幕末商人中居屋重兵衛が「実は先祖代々ライ病の治療を行い歴代の天皇より讃を賜り、思想的に勤王の志士たちと交流をもつ」という驚愕の事実を羅列するのだが、相手側の資料には一文字も見当たらないが「中山文庫」だけに書かれたのが事実として多くの著作や学説に孫引きされて、真贋を問うたのがこの本書(ノンフィクション)
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幕末の商人中居屋重兵衛が幕末の著名人と多くの関わりを持ち、重兵衛とその祖先が癩病治療を行い生き神と称えられていたとする中山文庫。その真贋を追うノンフィクション。雑誌への発表と追加の薄手の文庫本。周辺や所有者の来歴など周囲まで更に深掘りして欲しい。
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なんというか、偽書の是非や偽書製作者の断罪とはではなく。偽書を作るうえでの土台となる正史から、偽書を生み出す構造を探ることで、製作者のメンタリティ?(暗い情熱が正しいか)を見極めようとするノンフィクションであったとおもう。ええ、なにをいいたいのか自分でわからなくなってます。 アカ...
なんというか、偽書の是非や偽書製作者の断罪とはではなく。偽書を作るうえでの土台となる正史から、偽書を生み出す構造を探ることで、製作者のメンタリティ?(暗い情熱が正しいか)を見極めようとするノンフィクションであったとおもう。ええ、なにをいいたいのか自分でわからなくなってます。 アカデミズムの専門性からではみえぬ、製作者の幅広い知識と専門性になり立つ偽書というのにも興奮を覚えた。
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