世紀末デビルマン読本 の商品レビュー

浦山珠夫,光輝堂【編】

2012/11/18

「デビルマン」登場25年のタイミングで刊行された一冊。
四半世紀も語り継がれる、作品の魅力を同作者の別作品を交え徹底分析。

・時代背景と「デビルマン」
・恋愛感情から観る「デビルマン」
・あるキリスト教徒から観た「デビルマン」
・悪魔学から導き出す「デビルマン」
・軍事兵器による対デーモン戦略
など、想いも寄らない見方を示す。

巻末には、作家インタビューも掲載。
その読後印象に、デビルマンを感じた「寄生獣」岩明均のインタビューは興味深い。
他には、菊池秀行・西谷史・朝松健のインタビューを収録。

内容としては、手堅い一冊。
ただ表紙が胡散臭いというか、パチモン臭いのが気に入らない。
表紙で伸ばした手が引っ込みそうになるかも知れませんが、一読の価値あり。