魔術の歴史 の商品レビュー
近代西洋儀式魔術のシンボル的存在であり、後世の魔術師で影響を 受けていない者はいないとまで言われるエリファス・レヴィ。 彼の魔術三部作のひとつがこの魔術の歴史である。 学生の頃、私は西洋魔術にはまり、国書刊行会が出す魔術関連本を 漁るように買っていた。その頃に買った三部作のひと...
近代西洋儀式魔術のシンボル的存在であり、後世の魔術師で影響を 受けていない者はいないとまで言われるエリファス・レヴィ。 彼の魔術三部作のひとつがこの魔術の歴史である。 学生の頃、私は西洋魔術にはまり、国書刊行会が出す魔術関連本を 漁るように買っていた。その頃に買った三部作のひとつ、「高等 魔術の教理と祭儀」は今でも押し入れでひっそりと眠っている。 もう何年も魔術からは遠ざかっていたのだが、先日読んだアメコミ のスーパーヒーロー史「スーパーゴッズ」にアレイスター・ クロウリーや彼の唱えた混沌魔術が登場していたのに驚き(著者 グラント・モリソンは魔術師だったのだ!)、久しぶりに魔術関連 情報をネットで拾っていたら、この魔術の歴史が訳出されている 事実に出会い、これは読まざるを得ないだろう、と思った次第。 内容はまぁ古さもあいまって「ただ懐かしい」という感じ。訳と 訳注の作業量には感服の至りだが、何か新しい発見があったという わけではなかったかな。 三部作の残り一つ「大いなる神秘の鍵」も訳出されているので いずれ読んでみたいな、とは思っているのだが、なにせ大著なので ちょっと逡巡してしまうところだ。
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