北朝鮮からのメッセージ の商品レビュー
著者は北に同情的である。 ◎日本政府は、拉致疑惑や日本人妻の一時帰国問題などの未解決を理由に、北朝鮮への食料援助を求められても、まったく応じていなかった。やっと96年9月に67,000トンのコメ支援を決めたのみだ。 ◎日本も食料を国家戦略につかってはいないか。食糧安保の重要性...
著者は北に同情的である。 ◎日本政府は、拉致疑惑や日本人妻の一時帰国問題などの未解決を理由に、北朝鮮への食料援助を求められても、まったく応じていなかった。やっと96年9月に67,000トンのコメ支援を決めたのみだ。 ◎日本も食料を国家戦略につかってはいないか。食糧安保の重要性を、違った意味で示してはいないだろうか。自分たちが身近で受けたことは批判し、相手にしていることを忘れていないか。次期交渉でも日本は食糧安保を主張するだろうが、国際社会はどう見るだろうか。人道援助というのであれば、見返りを求めたり、条件をつけたりするのは筋違いである。人道援助は困った人がいれば、無条件で、援助をするというものなのだから。 ⇒ちょっとズレてる気がするよ。 ◎指導したこと、注意したことをきちんと守る国民性のある限り、きっと自力で立ち直るだろう。 ⇒普通のことでは?見下さないようにしようよ。 ◎旧ソ連の崩壊により原材料輸入の道を断たれ、北朝鮮は極度の物資不足に悩まされた。 ◎ソ連崩壊までは、旧ソ連地域から「友好価格」と称される安い価格で、石油などの資源や清算設備が輸入されたほか、社会主義国は北朝鮮の輸出先でもあった。 ◎外貨不足に陥っている北朝鮮は石油の確保もままならない状況。 ◎北朝鮮の工業設備は、旧ソ連から導入したものが大半で、技術的に 遅れている問題も指摘されている。 ◎水害以前から、イネにしろトウモロコシにしろ、どうも品種管理が行われていない。 ◎灌漑にしても、ほとんどの場所が田んぼのわきに小川があるといった感じで、灌漑用水路などのようなものはなかった。 ◎農業技術の低さが露呈してしまった。 ◎たまたま北朝鮮に生まれたため、飢えに苦しんでいる。さまざまな事情があるにしても手を差し伸べるべきではないか。 ◎いま、この国には国際社会からの抜本的な支援が望まれる。なかでも日本はアジアの先進国として、アジアの食糧安定、さらに北朝鮮の食糧危機の解消にあたるときだろう。なによりもアジアの繁栄なくして日本の明日はない。 ⇒優しいなあ…(泪) ◎新時代に日本が果たす役割は何か。私は世界の幹事役を目指すことではないか、と考える。回りの情勢を気遣いながら、全体の調和に気配りする日本人の特性を生かすものだからだ。 ◎日本人の性格からしてリーダーは向かない。 ◎大国意識の強いアメリカやロシア、中国の顔をたてながら、さらに経済発展に懸命で日本とのかかわりの深い東南アジアへの投資や、技術交流など日本が幹事役として差配すべき課題は多い。 ※著者の北訪問は、1996~1997年では5回
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