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草原に落ちる影 の商品レビュー

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2017/04/30

カーレン・ブリクセン(=イサク・ディーネセン)の最後の作品。 といっても、もともとは「アフリカの日々」のために書いたが、そこにおさめられなかった3つのエピソード「ファラー」「王様の手紙」「大いなる仕草」に新たに「山のこだま」を書きおろして、4つの作品をもって、多分、意図的に自分...

カーレン・ブリクセン(=イサク・ディーネセン)の最後の作品。 といっても、もともとは「アフリカの日々」のために書いたが、そこにおさめられなかった3つのエピソード「ファラー」「王様の手紙」「大いなる仕草」に新たに「山のこだま」を書きおろして、4つの作品をもって、多分、意図的に自分の最後の作品集としたもの。 という前提でよむと、もともとの3作品も含め、なんだかとても深い物思いに誘う雰囲気だな。 帯には、「心温まる好短編集」とあるが、ブリクセンにとって、アフリカでの生活が「実人生」で、そこからヨーロッパに帰って、40才後半から小説家になったのは余生みたいなもので、そういう事情も含めて、人生の最後に自分の「実人生」を振り返る惜別の気持ちなのが迫ってくる。 もちろん、作品の質は、ほんとうに素晴らしい完成度を誇り、メロドラマには全くならない。 久しぶりに「アフリカの日々」を読み直してみようかな〜。

Posted byブクログ

2012/11/14

アフリカの生活が興味深い。 白人女性の筆者の経験を元にしているので、現地の人々とは暮らしぶりが違うが、アフリカの人々やその習慣は驚くことばかり。

Posted byブクログ

2011/07/18

ブリクセンの人となりがわかるような気がした。 貴族階級の女性のたくましさも意外で面白い。 発見がたくさんあった。 植民地時代のケニア、ソマリア人、マサイ人の描写も興味深い。

Posted byブクログ