無から有を生む発想巨人 安藤百福語録 の商品レビュー

ソニーマガジンズビジネスブック編集部(著者)

2009/10/04

この本もある本の参考文献ででていた本でした。
安藤百福さんは日清食品の創業者で、「チキンラーメン」や「カップヌードル」を開発した人の語録集です。昨年、９８歳で亡くなられました。

いろんな語録がありましたが、まず、一度戦争などで事業を失って、「チキンラーメン」で事業家として再出発したのが４８歳の時だということが驚きでした。さらに、「必要とあれば８０歳を越えた今でも再出発する用意がある」という言葉に勇気をもらいました。

安藤さんと言うと、「ひらめきもまた執念から生まれる」とか「事業化できないアイデアは単なる思いつきにすぎない」という言葉が印象にある人でした。あらためてこの本を読むと、経営者としての洞察力に長けていた人だということを強く感じました。また、「欲が欲を呼び、大きくなるほど制御が難しくなる」というインタビューが冒頭にかかれていますが、まさに今の世の中を暗示していたかのようでした。ステークホルダーに対して「正確・正直・正義」に忠実であることを説いているのは当たり前とも思えますが、素晴らしいことだと思います。

まだまだ再出発ができると言うのを教えてくれたありがたい１冊になりました。