自殺直前日記 完全版 の商品レビュー
そうこの辛さは誰とも共有できない。この本を読んでも奥の奥のまで読み取れる人なんてほんの一握りだろう。 苦しみの中にいる人は社会に対して折り合いが付けない人。ある程度まあいっかとここはしっかりしないとのバランスが正反対なところがつらいところ。そして、常に自我がコンフリクトの状態に...
そうこの辛さは誰とも共有できない。この本を読んでも奥の奥のまで読み取れる人なんてほんの一握りだろう。 苦しみの中にいる人は社会に対して折り合いが付けない人。ある程度まあいっかとここはしっかりしないとのバランスが正反対なところがつらいところ。そして、常に自我がコンフリクトの状態になる。流れに身を任せられない。感情に歯止めをかけてしまう。それを、自分で深くj隠してるがゆえに余計に苦しむ。苦しんで、苦しんで、苦しみ続ける。 誰かに助けを求めるも理解されず二重に落ち込む。 プライド`自意識'の頑丈な折から抜け出せない哀れなひと。そして自分と重ねてしまう。 この本を読んで努力が必ず報われるとほざくやつはそれこそどうしようもない偽善者であろう。 人はそれぞれ別の基準を持っている イヤな奴、許せない奴がいるのはどーしようもないことだが、 「人それぞれ」ということを表面だけでも認め合えば世界は平和になる ところが、この世では、少数派や弱い者は 多数派や強い者の基準に無理に合わせられている 抑圧された弱い者は、もっと弱い者をいじめてうっぷんを晴らす。きりがない。 (p.96) 社会に適応する―― プライドが退化してつまらねー大人になること (p.32) よく「意志が強い」とか「自分を持ってる」 とかいわれてる人がいるけど、 ただ思い込みが激しいだけ、強引なだけではないのか アインシュタインやお釈迦様の思想も 結局はただの思い込みではないのか (p.32)
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私のバイブルかも。。。 何十回読んだかわからない。 日記や、名言がとにかく好き。 まさに生き地獄だと思うので、苦しみや辛さを消すことができて良かったと思う。
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漫画家山田花子さんが自殺までに綴った日記を、両親が編集し出版したもの。アルバイト、恋愛、家族などの対人的な悩み、作家としての悩み等。高野悦子さんの「二十歳の原点」同様、人に読まれることを意識していない日記で、支離滅裂なところもありますが、その分鬼気迫るものがあります。
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最後の読者からの手紙もおもしろい。なんて僕は不謹慎なんだ……って考えてるだけなんですけど、まあそんなもんです。著者の漫画の内容と重複するところがあったので、結構読むのしんどかった。
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以前から読みたいと思いつつも絶版で微妙にプレミアがついていたため未読でいたのだが、この度福祉バンクにて105円でゲット(こういう本を福祉バンクで扱うセンスが素晴らしい)。 この日記は24歳で自殺したカルト漫画家・山田花子が生前書きためた日記を遺族が編纂して世に送り出したもの。 ...
以前から読みたいと思いつつも絶版で微妙にプレミアがついていたため未読でいたのだが、この度福祉バンクにて105円でゲット(こういう本を福祉バンクで扱うセンスが素晴らしい)。 この日記は24歳で自殺したカルト漫画家・山田花子が生前書きためた日記を遺族が編纂して世に送り出したもの。 山田花子って漫画家は人間や社会の醜いところをこれでもかと描いた人なのだが、この日記もかなりエグい内容となっている。 やはり何かしらの創作者は業を背負っているもの。 この人が生きていくのには感受性が強すぎたのだと思う。 現代はネットで吐きだすという手があったのだろうけど(こういうブログは確かに多い)、彼女は作品で吐き切るまでの生産ペースでもなく、読者も多くなかった。 現代に青春期を生きたとしても自殺したとは思うのだが、もしかしたら救われたかもしれないし、漫画の評価ももっと高かったかもしれない。 個人的には感覚が似通っていて共感するところが多かった。 でも若い頃に読んでいたら危なかったかも。 今は年や社会相応の諦念があるから別に問題なく読めたのだけど。 ただ健全な人やポジティブな人はこの本を完全に否定するはずで、評価としては難しいところ。 漫画家だったからこそ許される出版だとは思う。
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24才で死んでしまった、漫画か,山田花子のメモ。 暗くなってしまう本ですが,理解できるところもある。
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思春期絶頂を迎えたころの裏経典でした。 過去形でよかったって心からおもいつつ、今でも内容には共感できます。 でも、今読んで思うのは、それだけじゃなかったんじゃない?もっと何かあったんじゃない?ってこと。 もしかしたら彼女は、これに書いてあることしか見えない人だったのかもしれません...
思春期絶頂を迎えたころの裏経典でした。 過去形でよかったって心からおもいつつ、今でも内容には共感できます。 でも、今読んで思うのは、それだけじゃなかったんじゃない?もっと何かあったんじゃない?ってこと。 もしかしたら彼女は、これに書いてあることしか見えない人だったのかもしれません。 そして彼女は共感されるのも、上記のように諭されるのも嫌い。 私は年を重ねても彼女はずっと本の中に時が止まったままでいます。 思春期にこれを読んで年を重ねるごとに読むのもいいですよ。1つの指標になると思います。 傷口を広げるのはお勧めできないけど、平凡でよかったって思う。
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おもうところに納得することがたくさんあり、 わかるわかる、とおもうところがたくさんあるが、 肝心な、飛び立つ前のその一瞬だけは、 誰にもわからないのが残念。 そこが知りたい、とてもとても知りたい。
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“「やさしい人」は、そいつにとって都合の良い人。” って、なんかどっかで聞いたなー(笑) 光一さんこの本読んだ? 本人以外の文章は読んだけど あとは半分くらい読んでストップしてしまった。 なんて言うか…… そんなもん分かっとるわい、と思ってしまう。 “優しさ”で言えば、 ・優し...
“「やさしい人」は、そいつにとって都合の良い人。” って、なんかどっかで聞いたなー(笑) 光一さんこの本読んだ? 本人以外の文章は読んだけど あとは半分くらい読んでストップしてしまった。 なんて言うか…… そんなもん分かっとるわい、と思ってしまう。 “優しさ”で言えば、 ・優しくする→優しい自分に酔ってる にしても ・優しくする→相手の為→相手が喜ぶのが私の喜び→自分の喜びの為 にしても、結局は自分に返ってくるんですよね、人間のする事なんて。 全ては自分のため、自分中心。 人間という生物がそういう作りなんだから どうしようもないと思ってしまった。 この本を読んで落ち込んだ、テンションさがった っていう感想が多いみたいですが、 それってつまり、 みんな、花子さんの考えに少なくとも同意する 部分があるって事なんだろうなぁ。
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漫画家山田花子が自殺する前に書いていたメモや家族、友人のコメントなど。 これを読んで、「自分はまだ大丈夫」って思いました。 救われた。 父親の書いた文章が切ない。
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