白蓮れんれん の商品レビュー
白蓮のことは知らない…
白蓮のことは知らないで読みましたが、ずっと引き込まれっぱなしでした。こんなドラマチックな人生、実在したなんてびっくりです。それをこんな魅力的に描く林真理子さんの筆力にも感動です。
文庫OFF
華族の出身の歌人・柳…
華族の出身の歌人・柳原白蓮の評伝小説。女性史でも有名ですね。
文庫OFF
鮮やかな生き様を、膨大な資料から呼び起こした物語
柳原白蓮……大正時代、華族として生まれた美貌の詩人。二度の結婚の後、年下の青年と恋に落ち、富も身分も捨て、命懸けで添い遂げた女性である。その鮮やかな生き様を、膨大な資料から呼び起こした物語。
midori
史実に基づいた話。自由な恋愛が許されない身分というのがあまりにも不遇、普通の人が恋するようにただ恋しただけなのにここまで避難を浴びせられるとはなんて女にとって辛い時代があったのか。一度きりの人生を恋に行きた燁子の決意が素晴らしい。
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読書好きの友人のおすすめ。 林真理子はエッセイしか読んだことがなくてなかなか本書を手に取れずにいたが、読み始めたらスイスイと最後まで読めた。 以前朝ドラで注目を集めた、柳原白蓮の話。 女性になんの力もない時代に、よくぞここまで抵抗したなと驚いた。 白蓮自身はわがままで傲慢なお嬢さ...
読書好きの友人のおすすめ。 林真理子はエッセイしか読んだことがなくてなかなか本書を手に取れずにいたが、読み始めたらスイスイと最後まで読めた。 以前朝ドラで注目を集めた、柳原白蓮の話。 女性になんの力もない時代に、よくぞここまで抵抗したなと驚いた。 白蓮自身はわがままで傲慢なお嬢さんでもあるが、まあ時代や家の犠牲者なのは間違いない。 なんとか、本書を読み終えるまで、ウィキペディアの白蓮の項を読まずにいられた自分を褒めたい。 林真理子も東洋英和出身だっけ。山梨だった気がする。同窓の結びつきの強さに驚き。
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林真理子さんの別の小説を読んでその文才に惹かれ、林真理子さんの書く歴史小説なら読めるかも!と思い初めて読んでみました。 やはり、現代の言葉ではない文章が現れるので難しく感じるところもありましたが、総じて楽しく読ませていただきました。 手紙でやりとりする恋愛は本当に憧れます。悲し...
林真理子さんの別の小説を読んでその文才に惹かれ、林真理子さんの書く歴史小説なら読めるかも!と思い初めて読んでみました。 やはり、現代の言葉ではない文章が現れるので難しく感じるところもありましたが、総じて楽しく読ませていただきました。 手紙でやりとりする恋愛は本当に憧れます。悲しみや辛さは計り知れませんが、愛情の燃え上がり方、深みも感じられます。 二度と戻ってくることはない、恋愛の在り方であり、人間が失ってしまったものだと思います。
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初めて読んだ林真理子の小説。面白かった。 なんと1994年の本だそうでびっくり。時代のせいか、今では使われないような難しい言葉も多かった。 もちろん白蓮事件の実話を元にしつつも小説であるからにはファクションなんだが(誰がどう思ったかは本人以外わからない)、とてもリアル。特に初枝...
初めて読んだ林真理子の小説。面白かった。 なんと1994年の本だそうでびっくり。時代のせいか、今では使われないような難しい言葉も多かった。 もちろん白蓮事件の実話を元にしつつも小説であるからにはファクションなんだが(誰がどう思ったかは本人以外わからない)、とてもリアル。特に初枝とか。女性の心の機微が描かれて素晴らしい。 許される許されないは別として、自分の愛を貫き通した燁子の意志の強さ、かっこいいと思うし、その後最期まで添い遂げたところに好感を持てる。 女性が簡単にモノとして扱われるこんな時代に生まれなくてよかった、、、。 伝右衛門は朝ドラの印象強すぎて吉田鋼太郎に脳内変換されてたけど、調べてみたら本物の写真もかっこよかった。男女両方にモテるような魅力的な人だったんだなと思う。 伝右衛門邸、一度行ったことあるが再び行ってみたい。(話と関係ないけどこの時代から今に続く麻生家もすごい。)筑豊って昔は本当にすごかったんだなぁー!
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史実に基づきながらも、心理描写が丁寧に書かれており、物語としてもとても楽しく読めました。『李王家の縁談』『奇跡』もこういう感じで書いて欲しかったなぁというのが個人的な思いです。
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読みながらずっと思ってたことはとにかく林真理子は小説を書くのが上手ってこと。 龍介と出会ってからやっとこの本に入り込めた感じ。 実際の事件を元に描かれている分、より読んでる側の熱も上がる。 白蓮のこころの動きが、美しいことばで表現されてて、艶っぽい雰囲気がした。
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当時を生きる女性の生き様がありありと描かれています。 実在の人物をテーマにしているとは思えないほどドラマチックで、読み応えのある一冊でした。
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