地球・海と大陸のダイナミズム の商品レビュー

上田誠也(著者)

2015/11/15

１７世紀、「それでも地球は動く」と言ったのはガリレオ・ガリレイでした。今世紀始め、大陸が動いているという説を打ち出したのはウェゲナーです。これらは当時の地球観を打ち破る革命的な考え方でした。時がたち、いろいろな証拠が見つかって、大陸移動説は今や小学生でも知っている事実となりました。しかしそれがどのようにして起こっているのかという仕組みについてはまだまだ解明しつくされていません。本書には、これらの研究がいかに進められてきたかがありありと描かれています。専門的な内容もいくぶんありますが、それよりも自然科学を研究する態度とはどのようなものか、そしてそこに見え隠れする人間くささのようなものを感じ取ってもらえると良いかと思います。本書を通じて、みなさんも「動的地球観」を身につけて下さい。（そういえば「動的脳観」ということばは津田一郎先生が使っていた。）

2014/07/02

(間借です)
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「地球・海と大陸のダイナミズム」上田誠也著、日本放送出版協会、1994.01.01
p141 ¥550 (1994.04.14読了)(1994.01.08購入)
（「BOOK」データベースより）amazon
大陸移動説から説き起こし、大陸も海底も、そして山々もプレート運動の一部として絶えまなく動いているとする新しい地球観を、最新の地震研究の成果を盛り込みつつ、斯界の第一人者がわかりやすく説き明かす待望の書。