1,800円以上の注文で送料無料

竜馬がゆく 新装版(一) の商品レビュー

4.4

593件のお客様レビュー

  1. 5つ

    313

  2. 4つ

    170

  3. 3つ

    69

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2009/10/04

歴史だから結末が分かってて、読み終わるのがずっともったいなかった。竜馬と勝海舟と、そして司馬さんの言葉を一こずつ味わいながら読みました。まさに座右の書。

Posted byブクログ

2020/07/15

この本を読み直したのは4回目になる。いつだったか、誰かに、「この本は、読むたびに自分自身の変化に合わせて、面白いと思う部分が違ってくる」ということを言われたような気がするけれども、あまり昔と感じ方は変わっていないようだ。  明治維新の時代の話しというのは、その時代の緊張感や、登場...

この本を読み直したのは4回目になる。いつだったか、誰かに、「この本は、読むたびに自分自身の変化に合わせて、面白いと思う部分が違ってくる」ということを言われたような気がするけれども、あまり昔と感じ方は変わっていないようだ。  明治維新の時代の話しというのは、その時代の緊張感や、登場人物が面白くて好きだ。この本は、全体としてまとまりのある構成というよりは、行き当たりばったりに作者の気が向くままに色々な話しを織り込んで少しずつ先に進んでいっているような感じだ。だから、坂本竜馬以外にも竜馬に係わった様々な人物に関する話しがあちこちに出てくる。そういった細かい挿話が面白かったりする。 「ぜんぶで、五十両ある。おれは幸い、金に不自由のない家に育った。これは天の運だ。天運は人に返さねばならぬという。おれのほうはあとで国もとに頼みさえすればいくらなりとも送ってくれる。このうちの半分をもってゆけ」(p.59) (これはとほうもない大人物かもしれない) と小五郎も思った。 同じ言葉でも、他の者の口から出れば厭味にも胡乱臭げにもきこえる。ところがこの男の口から出ると、言葉の一つ一つがまるで毛皮のつややかな小動物でも一ぴき一ぴきとび出して来るようなふしぎな魅力がある。 そのくせ、雄弁ではない。体全体がしゃべっているような訥弁で、そのうえ、ひどい土佐なまりなのである。 (こういうのを大人物というのかもしれない。おなじ内容のことをしゃべっても、その人物の口から出ると、まるで魅力がちがってしまうことがある。人物であるかないかは、そういうことが尺度なのだ)(p.204) 小五郎の詩人的な血に火をつけたのは、この松蔭であった。 「学問も大事だが、知ってかつ実行するのが男子の道である。詩もおもしろいが、書斎で詩を作っているだけではつまらない。男子たる者は、自分の人生を一編の詩にすることが大事だ。楠木正成は一行の詩も作らなかったが、かれの人生はそのまま比類のない大詩編ではないか」 といった。むしろ松蔭という人は、小五郎にただこれだけのことを教えたにすぎなかった。が、このことばが、桂小五郎の一生を決定してしまった。(p.214)

Posted byブクログ

2010/03/06

【1990年3月読】 本をさっぱり読まない私に、母が「一週間に一冊読め!」と叱るので、とりあえず本棚に入っていたコレに興味を示し試しに読んでみた。 その後乱読家となり、1年後には「本を読んでないで勉強しろ!」と叱られるようになった。親なんて勝手だ…(笑) 中学生の頃には、まだフ...

【1990年3月読】 本をさっぱり読まない私に、母が「一週間に一冊読め!」と叱るので、とりあえず本棚に入っていたコレに興味を示し試しに読んでみた。 その後乱読家となり、1年後には「本を読んでないで勉強しろ!」と叱られるようになった。親なんて勝手だ…(笑) 中学生の頃には、まだフィクションとノンフィクションの別を、キチンとつけるのは難しかったらしく、普通に「坂本竜馬は凄いなぁ〜」と感銘。 今となっては見えてくる物も色々あり「世間の評価って怖いなぁ…」の方が先に立ってしまうけれども。 何にせよ司馬遼ものは、リアルフィクション過ぎる。それが面白いんだけれども、反面怖いところでもあると思うよ…。

Posted byブクログ