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水と緑の国、日本 の商品レビュー

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2009/10/04

 長年にわたって日本の“水と緑と土”の問題を現地に足を運んで取材し、訴え続けてきた富山さんの思いが美しい写真を通して伝わってくる。  『日本の風景がやさしいのは、草も木も、土のかけらに至るまで人間が手をかけ、手を書かけ、また手をかけていつくしみ育てたものだからだ』というのは、それ...

 長年にわたって日本の“水と緑と土”の問題を現地に足を運んで取材し、訴え続けてきた富山さんの思いが美しい写真を通して伝わってくる。  『日本の風景がやさしいのは、草も木も、土のかけらに至るまで人間が手をかけ、手を書かけ、また手をかけていつくしみ育てたものだからだ』というのは、それがいかに大変なことなのかを富山さん自身がよく知っているからだろう。  富山さんは1990年から「日本の米カレンダー」の編纂にも携わり、人が手をかけて守るべき“瑞穂の国”の自然を紹介している。    穂の出始めた夏の盛りの、  ある朝突然、  稲の花は開花する。  花のいのちは短くて、  咲いてから1〜2時間ほどだ。  そのわずかの間に、  花粉が雌しべにたどり着き、  受粉する。  

Posted byブクログ