八月の降霊会 の商品レビュー
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真夏の山荘に集められた曰くありげな人々。降霊会を行った夜、殺人事件が起こる――。 次々と起こる不可解な出来事と、昔の誘拐事件と失踪事件が絡み合っていく。 怪しげな動きをする登場人物や、おどろおどろしいいかにも何かが起こりそうな展開にワクワクしながら読み進めましたが、合理的な謎解きミステリと思いきや、途中からのホラーやオカルト展開に頭の中が?だらけとなり… これはこれで面白かったのですが、もう少し納得感のある結末を期待していたので肩すかしを食らった気分になりました。
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はっきり言ってよくわからない。あまりにも、現実離れした展開にちょっと白けてしまった。はじめの展開がミステリーのような感じだったので、富士山麓の山荘で起きる密室殺人!!という展開か?と想想っていたけど・・・。次第に怪しくなってきた。 よく言うクローズド設定の「閉ざされた山荘」的な展開は薄れていき・「降霊会」の様相が強くなっていく・・・。 まあ、私にはちょっと内容的にもミステリー的にもあまり好ましくないような感じがした。ちょっと意味不明な箇所も数カ所でてきたし、なにより、私自身が霊とか信じない方だからかもしれないが・・・。それに終わり方もちょつと後味がわるかったような気がする。
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暑い夏にぴったり、ひんやりとした印象のホラーテイストミステリ。 複雑に入り組んだ人間関係、そして「降霊」の真実は見もの。異色は異色だけど、ミステリとしてのポイントをきちんと抑えたうえでのこの雰囲気はなんともいえない。錯綜する狂気と殺意、否応なしに高まるサスペンス、そして次々と真相...
暑い夏にぴったり、ひんやりとした印象のホラーテイストミステリ。 複雑に入り組んだ人間関係、そして「降霊」の真実は見もの。異色は異色だけど、ミステリとしてのポイントをきちんと抑えたうえでのこの雰囲気はなんともいえない。錯綜する狂気と殺意、否応なしに高まるサスペンス、そして次々と真相を暴いたのちのあのラストは……これはやはり、まだまだ暑い盛りの八月に読むのが最適。 ただしこのオチには納得できないという人もいるかもしれないけれど、解明できないものもあるんだよってなことで。ちなみに私としては、事件の方が解き明かされてるんだし、この雰囲気でこの展開ならこういう真相ってのもありかなあ、などと。
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「製造迷夢」に続き、若竹七海にチャレンジ。 閉ざされた別荘を舞台に、20数年前の誘拐事件と2つの失踪事件の謎をめぐって心霊現象と合理的解明が二転三転する。 時々急に残酷描写が出てきて、ちょっとひく。 ラストは後味があまりよくない。
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