「きれい」を引き出すメイクの輪郭 の商品レビュー
メイクアップアーチストの藤原美智子さんの著。 日常生活で、「最近がさつだな」「細かいところに気配り足りてないな」というときには、メイクさんとか女優さんとかデザイナーさんとかの「キレイ系・感性の人」の著作を読んで、栄養注入をします。そうすると、あぁ、こんなことにも心をこめて目を配...
メイクアップアーチストの藤原美智子さんの著。 日常生活で、「最近がさつだな」「細かいところに気配り足りてないな」というときには、メイクさんとか女優さんとかデザイナーさんとかの「キレイ系・感性の人」の著作を読んで、栄養注入をします。そうすると、あぁ、こんなことにも心をこめて目を配ると、違うんだなぁ、、、と気持ちが新鮮になる。時々、必要なんです。 そして、メイクアップアーティストさんと言っても(当たり前ですが)テクニックが云々とか、色がどうのとか、そういうこと以前の「その人自身」に注目して中身が大事ですよーと語りかけてくれる。 印象にのこった記述の一部分 「表情には、心の有り様がハッキリと表れる。 ちょっとした瞳の動きや眉の寄せ具合、唇の角度に表れる。 それが意識と無意識に関係なく、その女性の『きれい』を決める。」 「幸福に向かって歩もうとしている人の『きれい』には、広がっていくイメージがある。反対に、自分の幸福にさえ無関心な、前向きの無さは、『きれい』もしぼませてしまうのではないだろうか。」 「サガンが描く小説には芯のところに品格をもち続ける女たちがいつも登場するのだ。 誰かに媚びることや自分を委ねるのではなく、自分の誇りを持って生きている。彼女たちのそんな内面に、私はあらゆるものに通じる『品格』を感じることができる。 『品格』とは、つきつめると、何が自分にとって必要なことかをわかっていること。何が自分にとって大事なのかに気づいているということだろうか。 反対に、大事なことをつきとめようとせず、ただ貪欲に、より多くのものや人を求めるのは、品位から遠ざかることのような気がする。」 など。 著者はそういうことを、メイクされる人の肌から手のひらで感じるんだな。すごい感受性だな。
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