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匿名原稿 の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2018/02/21

前世紀に拝読致しました。 早川ポケミスでしたっけ?あの新書サイズで読んだと思います。 スゴい巧みな作者だなあ・・と彼のシリーズを読みたいものだ と感じたものです。あれから20年以上も経過しまして・・・

Posted byブクログ

2010/10/22

社会的背景や文学談義は興味深かったが、推理小説としては プロットが巧みというが、今ひとつ。読ませるストーリー と筆致で面白く引込まれたせいかも。

Posted byブクログ

2010/08/28

 匿名で送りつけられたという傑作サスペンス小説の作者を捜すために私立探偵が雇われる、その発端が素晴らしい。そして、最後に明らかになる意外な結末まで、小説の世界にどっぷりつかることができた。ハードボイルドとしてはわりあい理知的な探偵で、アクションシーンが一切なく、人物描写と鮮やかな...

 匿名で送りつけられたという傑作サスペンス小説の作者を捜すために私立探偵が雇われる、その発端が素晴らしい。そして、最後に明らかになる意外な結末まで、小説の世界にどっぷりつかることができた。ハードボイルドとしてはわりあい理知的な探偵で、アクションシーンが一切なく、人物描写と鮮やかなプロットで読まされた感じである。堪能できた。  基本的には、切り口の物語だろう。事件そのものはそれほどトリックがあるわけでもなんでもない。ややこしいプロットそのものが主役で、すごいのは、そういうプロットになるのが、作者の都合ではなく登場人物たちの都合であることだと思う。どの登場人物も悲しい。  それにしても、こういった小説の探偵役はどうして魅力的な女性にもてるのだろう。もう若くもないくせに、その真価をきちんと見てくれる女性に、ちゃんと出会う。この小説では、そのこと自体がまた悲しいのだけど。 2006/1/7

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2011/08/09

弱小出版社の机の上に突然置かれていた未完の匿名原稿。 私立探偵タナーは、友人である出版社の社長に頼まれ、作者を探し出し残りの原稿を手に入れるべく奔走する。 ハードボイルドでありながら、謎解きの面白さも併せ持っている1作。 行動だけで話を進めず、タナーがきちんと思索するので読み応え...

弱小出版社の机の上に突然置かれていた未完の匿名原稿。 私立探偵タナーは、友人である出版社の社長に頼まれ、作者を探し出し残りの原稿を手に入れるべく奔走する。 ハードボイルドでありながら、謎解きの面白さも併せ持っている1作。 行動だけで話を進めず、タナーがきちんと思索するので読み応え十分。 原稿の中の虚構と過去の現実が交じり合い、真実が浮かび上がる様は面白い。 先の読めない展開。最後に一つ一つ謎が解けていく様は唸ってしまうほど。 最後の余韻も秀逸で、読み終わってしまうのがもったいないと感じてしまった。

Posted byブクログ