嘘ばっか の商品レビュー
「シンデレラ」、「赤…
「シンデレラ」、「赤ずきん」など世界中の有名なおとぎ話をパロディ化した短篇集。語り手は本来の主人公であったり脇役であったりと様々。笑いすぎてお腹が痛くなるほどとても面白かったです。
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シンデレラ、ありときりぎりす、浦島太郎など昔話38編のパロディ。大変積極的に、ずんずん書いてしまった。面白がって自然に書けてしまった。子供心にくい込んでくる昔話、あそこまでやってもらわねば、あそこまでやらなくていいのにという心持にならない。 ひとひねりじゃなくて、ふたひねりして...
シンデレラ、ありときりぎりす、浦島太郎など昔話38編のパロディ。大変積極的に、ずんずん書いてしまった。面白がって自然に書けてしまった。子供心にくい込んでくる昔話、あそこまでやってもらわねば、あそこまでやらなくていいのにという心持にならない。 ひとひねりじゃなくて、ふたひねりして元にもどったくらいの感じ。こんなお話をさらさらっと書けてしまうなんてすごい。しかも絵まで。
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三太郎のCMに慣れてしまったせいか、童話をパロディ化する行為にもはや後ろめたさはなく、それどころか何となく社会認知されてきている風潮がある。ゆえにこうした作品を書くのは当然作者の自由。ただ、あまりにもえぐすぎ。これじゃ子供に読ませられない。だから面白いのかもしれないが。
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有名なおとぎばなし話について、空想で違う視点の説明がある。これがなかなかシュールなストーリーに仕上げてあり、面白かった。
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佐野洋子さんって、こういうのも書くのね。 「百万回生きたねこ」しか知らなかったけれど……、たしかに、挿し絵の絵柄は同じかも。 さて、中身。 シュールというか黒いというか……。 「スパイスが効いた」ともひと味違う感じ。 15年くらい前、「ほんとうは恐ろしいグリム童話」などと...
佐野洋子さんって、こういうのも書くのね。 「百万回生きたねこ」しか知らなかったけれど……、たしかに、挿し絵の絵柄は同じかも。 さて、中身。 シュールというか黒いというか……。 「スパイスが効いた」ともひと味違う感じ。 15年くらい前、「ほんとうは恐ろしいグリム童話」などというのが大流行したのを思い出した。本書の刊行は、それより遥かに前だったけれど。 結論……、うん、面白かった。面白かったけれど、一冊通して読むと少々、食傷気味に。凄く薄い本になってしまうだろうけど、上下巻に2分冊すれば、読後の満足感も上がるだろうなと。 お気に入りは「シンデレラ」と「かちかち山」と、「三びきの子ブタ」。 ★3つ、7ポイント。 2017.02.12.図。
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シンデレラや白雪姫、ブレーメンの音楽隊などなど。 おとぎ話を基にしたパロディ。 もともとある話を「本当はこんなに怖い話だった!」って感じにしてあるのかと思ったら、完全なパロディだった。 それでもまあまあ面白かった。
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カバー裏の紹介文を見て、星新一氏の「未来いそっぷ」みたいな作品かと期待して手に取った本。 個人の好みによるとは思うが、 オチもスッキリしないものばかりだし、文章表現も自己陶酔中のポエムのようで苦手。 何とかして人間の醜さを演出しようという頑張りは感じたが、どれも中途半端なレベル...
カバー裏の紹介文を見て、星新一氏の「未来いそっぷ」みたいな作品かと期待して手に取った本。 個人の好みによるとは思うが、 オチもスッキリしないものばかりだし、文章表現も自己陶酔中のポエムのようで苦手。 何とかして人間の醜さを演出しようという頑張りは感じたが、どれも中途半端なレベル。生ぬるい。ありがち。 もしかすると作者は人間の醜さとはあまり縁の無い幸運な人生を送ってこられたのかも知れない。 そうだとするなら、この内容にも納得である。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ありときりぎりす、羽衣、が特に好き。 『おれはどうしてそういったか、わからない。』 『女たちはそねむまえに、あこがれで自分を卑下しました。卑下した女を美しいと思う男がいるでしょうか。』 「おまえは、ことばがないのか」 「あなたもしゃべらなくていい」 「あなたは、いいつけを守らなかった。そのうえ嘘までつきましたね」 嘘?嘘? わたしは、ただ、神さまのあの哀しげで淋しげな笑顔を、わたしだけで守りたいと決心しただけです。 『もっとも、わしは、このごろ、ああいえばこういう、こういえばああと、かってにひとさまの教育に口出しする世間のほうが、ほんとうのあまのじゃくのような気がする。一生直んねえ、ほんとうのあまのじゃくだな。』
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美大時代に「新釈・世界おとぎ話」という言葉に惹かれ、別装丁の本を購入。子供の頃は素直に聞けたおとぎ話を現代に置き換えるとこうなるのか‥‥と、表題通りの新釈ぶりがシュールで面白い。(1986年)
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