きみのためにできること の商品レビュー
村山由佳さん独特の微妙に暗い感じの話でした。 暗いと言ったら語弊がありますね。重いです。 まだこの作品は明るくテンポも良い方かも知れませんね。 物語はとある映画界の重鎮を尊敬し、一流の音声を目指しマスメディアの世界で働く主人公の話。 主人公には高校から付き合っているピノコという...
村山由佳さん独特の微妙に暗い感じの話でした。 暗いと言ったら語弊がありますね。重いです。 まだこの作品は明るくテンポも良い方かも知れませんね。 物語はとある映画界の重鎮を尊敬し、一流の音声を目指しマスメディアの世界で働く主人公の話。 主人公には高校から付き合っているピノコというあだ名の可愛い(しかもすごく良い子)彼女がいる。 主人公にとって彼女は安息の場所であった。 そんな中、撮影ロケで有名女性ジャズシンガー兼女優との出会いをする。 彼女は、勝気で貴高い女性だった。 ロケ中何故か主人公だけが彼女が弱音をはく所に出くわしてしまう。 それがきっかけで、次第に彼女のことが気になり始め二人の女性の間をフラフラしてしまう自分に対し情けなくなったり苦しんだりする。 そして、女優の彼女は実は自分が尊敬する人と不倫をしている事を知り彼女に対する気持ちが次第に高まってしまう。 そんな中、付き合っている彼女と致命的な喧嘩・・・。 悩み苦しみようやく気がつく。 自分にはピノコにいて欲しいんだと。 そんな純粋な男の恋心を描いた作品でした。 読んでて「あぁ〜!わかるわかる!!」と思える心境が数々出てきて、思いっきり肩入れしながら一気に読んでしまいました。笑 かなりおすすめです!!
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村山作品の中では、あんまり感情移入が出来ない作品なんです↓でも、だからいけないと言う訳じゃなくてこの作品にも魅力はたくさんあります^^男の人の方が共感できるかもしれません。 この話の舞台である96年当時は、携帯メールはいまのように普及してなくて、PCでのメールが一番身近な手段でし...
村山作品の中では、あんまり感情移入が出来ない作品なんです↓でも、だからいけないと言う訳じゃなくてこの作品にも魅力はたくさんあります^^男の人の方が共感できるかもしれません。 この話の舞台である96年当時は、携帯メールはいまのように普及してなくて、PCでのメールが一番身近な手段でした。夢を追いかけ都会に出ている俊太郎と、そんな俊太郎の幼なじみであり恋人のピノコは、いつもメールでやり取りをしています。 そんな時、俊太郎の前に現れたのが女優の耀子。耀子は、常に強気で大人な雰囲気をかもし出す不思議な魅力を持った女性。しかし、そんな耀子もある恋の悩みを抱えており、その相手の男がなんと俊太郎の憧れの人・木島隆文だったんです。 耀子の事情を知った俊太郎は、彼女を支えたいと思うようになってしまい、恋人であるピノコを最終的には裏切る形になってしまう。恋が上手くいかない一方で、憧れていた木島の知りたくなかったもう一つの顔を知ってしまい、自分の夢にも疑問を持ち始める。 純粋である故に、その純粋さが自分も他人も傷つけてしまう現実。そんな中で、俊太郎とピノコがするメールのやり取りがとても温かくてホッとさせられた。上手くいかない恋や人間関係を、分かりやすくリアルに書いてある作品でした。
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新米の音声技師、高瀬俊太郎には、夢がある。憧れの人、木島隆文の音を超える凄い音を創りたいという強い思いだ。そんな彼を支えてくれるのは幼なじみのピノコ。仕事が忙しく逢瀬はままならないが、メイルがふたりを結んでいる。そんな折、テレビの仕事で遭遇した女優・鏡耀子の妖しい輝きに俊太郎は引...
新米の音声技師、高瀬俊太郎には、夢がある。憧れの人、木島隆文の音を超える凄い音を創りたいという強い思いだ。そんな彼を支えてくれるのは幼なじみのピノコ。仕事が忙しく逢瀬はままならないが、メイルがふたりを結んでいる。そんな折、テレビの仕事で遭遇した女優・鏡耀子の妖しい輝きに俊太郎は引かれていく。だが、耀子は不倫の恋に傷つき、心を失いかけていたのだ。2里の間で揺れながら、彼は少しだけ大人になっていく……。
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新米の音声技師、高瀬俊太郎には、夢がある。憧れの人、木島隆文の音を越える凄い音を創りたいという強い思いだ。そんな彼を支えてくれるのは幼なじみのピノコ。仕事が忙しく逢瀬はままならないが、メイルがふたりを結んでいる。そんな折、テレビの仕事で遭遇した女優・鏡耀子の妖しい輝きに俊太郎は引...
新米の音声技師、高瀬俊太郎には、夢がある。憧れの人、木島隆文の音を越える凄い音を創りたいという強い思いだ。そんな彼を支えてくれるのは幼なじみのピノコ。仕事が忙しく逢瀬はままならないが、メイルがふたりを結んでいる。そんな折、テレビの仕事で遭遇した女優・鏡耀子の妖しい輝きに俊太郎は引かれていく。だが、耀子は不倫の恋に傷つき、心を失いかけていたのだ。二人の間で揺れながら、彼は少しだけ大人になっていく…。 少しだけ大人になっていく過程がとてもいい感じでした。
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村山由佳のきみのためにできることを読みました。この小説も読みやすく、すんなりと頭に入ってきます。天使の卵を読んで、ソフトクリームのような小説を書く人だと思ったのですが、それは間違いでしっかり内容もある小説も書く人だったんだなあ、と再認識しました。特にメールのあて先を間違って冷や汗...
村山由佳のきみのためにできることを読みました。この小説も読みやすく、すんなりと頭に入ってきます。天使の卵を読んで、ソフトクリームのような小説を書く人だと思ったのですが、それは間違いでしっかり内容もある小説も書く人だったんだなあ、と再認識しました。特にメールのあて先を間違って冷や汗を書くなんてことは、業務上でもあったら大変なことだし、間違いそうになったことも何度かあったりして小説の中だけの話とは思えません。直木賞も受賞したとのことだし、第1印象を修正してもう少し他の小説も読んでみようかな。
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