地上に星空を の商品レビュー

伊東昌市(著者)

2010/04/16

　プラネタリウムの歴史と発展、機械と構造、運営と課題。プラネタリウムを総合的に解説した本は意外と数が少ないものです。
　1998年の出版なので、メガスターやデジタルプラネタリウムは発展段階の記述ですが、それを差し引いてもプラネタリウムの発展史は読み応えがあります。プラネタリウムの運営面の課題は、10年たった今、新しい取り組みで気を吐く館がある一方、安易な民間委託が進んでいる現実もあり、本質的な問題は変わっていないかもしれません。
　専門的な記述が多いのですが、プラネタリウムに興味を持ち、さらに一歩深いところを知りたい人にはおすすめです。