童話ってホントは残酷 の商品レビュー

三浦佑之

メルヘンなイメージで…

[文庫ＯＦＦ]

メルヘンなイメージでとらえられるグリム童話の恐ろしい解釈や歴史背景、日本の「かちかち山」や「下きり雀」「赤まんま」などの悲しさや精神的な醜い部分などが集められています。子供には話せないけれど、雑学やネタとして知っていると面白いですよ。

誰もが知っているよう…

[文庫ＯＦＦ]

誰もが知っているような童話や昔話の原典３８話が収録されています。童話とは思えないほどに原典は残酷な内容です。でも残酷だったのにはちゃんと理由があるはず。本書はそこのところにも視点を置いて纏められています。

あまりの残酷さに、目…

[文庫ＯＦＦ]

あまりの残酷さに、目を覆いたくなりました。子供には、読ませたくない内容だと思いました

2018/06/23

カバー裏に刻印された出版年次は1999年。多分その頃に書名に惹かれて購入したものと思われる。しかし、再読して驚いたのは、本書の監修があの三浦しをん嬢の父上だったこと。「本当は怖い○○童話」のような本の嚆矢なのではなかろうか。和洋の童話・昔話の原典に書かれた残酷さ、汚物にまみれた汚らしさ、人間の陰湿さを楽しめた。

2016/02/12

昔話は元々、今のドラマや映画、報道バラエティのような
エンターテイメントだったんだろうなと思わせる本でした。

誰もがよく知る昔話が、実はエロで残酷な話だった、という前振りに興味をそそられ、
そのスキャンダラスなストーリーに、その手の雑誌を読む感覚で一気に読ませられました。
西洋・日本を代表する38のお話は読み応えがあり、また話せるネタとして楽しめました。

東西問わず、根っからの聖人君子はいないかわりに、人間臭い、業を背負った人達のお話です。
勧善懲悪だけど悪の懲らしめ方がハンパないです。息の根止めます。
アクション映画ばりの痛快さです。
昔話が子ども向けとしていつしか過激な箇所が省かれたという流れは
今の倫理規定や自主規制を思えばありがちな成り行きだったと思わせられます。

ま、今も昔も興味をそそられる話てはの変わらないもので、
ラジオもＴＶも映画も無い時代は、集団社会における身の処し方や、危険に合わないための教訓、
飢えや疫病、貧困などを背景とした共感を織り込んで、比喩や暗喩で表現した、
まさしく人々のエンターテイメント、大人向けの勧善懲悪痛快ストーリーでした。
だからこそ語り継がれて来たのだろうと認識しました。

2015/03/10

小さい頃は、童話や昔話というのは夢や希望、ちょっとミステリアスな楽しみが豊富な話だと思ってた。
私が、「それは偽りで本当のストーリーは残酷だ」ってことをしったのは、桐生操さんの本を読んでから。
今まで語り継がれた話の本当のストーリーが分かるにしたがって、そっちの方が面白く感じるようになった。
これって、大人になるにつれ何か刺激を求めてるってこと？ディズニーの夢の世界も好きだけど、やっぱりスパイスの効いた真実とのギャップに衝撃をうける。
この本は海外から日本の昔話まで38のお話が書かれてて、面白かったです。
今度、グリム童話を読破しよー！

2012/01/01

小さい頃はイラストが怖くて敬遠してたのですが、改めて見てみると、するすると読み進められる短編集でした。
ハッピーエンドではない童話にちょっとした解説が入ってます。

残酷といってもグロテスクすぎる表現はなかったです♪
とても面白かったです！

2011/04/10

西洋、日本の多数の童話が収録されていて、筆者の解釈、解説もついている。
多くの話は教育的配慮によって改変されて残酷さを減らしたものが多いけれど、もともとはこんな残酷な話だったということを知ることが出来る。
残酷な話が多いけれど、その残酷さを通して人間心理の不条理さがにじみ出ているようでもある。
多くの童話では、貧しさ、醜悪さ、暗さなどが直接に悪と結びついているようで残念に思った。でも「鉢かづき」のような話もあって、人間も捨てた物じゃないなと思ったり。

2013/01/18

昔読んだ童話とは違うなあ。ここに書かれている話がホントかどうかは怪しいものですが、でも、興味深い内容ではありました。そういう風にも取れるのかと、新たな解釈も発見できましたし。ただ、敢えて残酷な解釈になるようにと、ワザとらしい意図が見え隠れしたり。

2009/10/04

普通に怖い。
なんで童話になったの？
って感じのお話ばっかり。
でも裏側がわかり面白かったです☆