漢書(3) の商品レビュー
18年ほど前の購入時に1度読んだきりだったため、この度再読した。 『漢書』とは班固(32年~92年)らによって著された、古代中国の王朝「漢」(前漢・紀元前202年~8年)の歴史書である。 この第3巻には「五行志第七上」「五行志第七中之上」「五行志第七中之下」「五行志第七下之上...
18年ほど前の購入時に1度読んだきりだったため、この度再読した。 『漢書』とは班固(32年~92年)らによって著された、古代中国の王朝「漢」(前漢・紀元前202年~8年)の歴史書である。 この第3巻には「五行志第七上」「五行志第七中之上」「五行志第七中之下」「五行志第七下之上」「五行志第七下之下」「地理志第八上」「地理志第八下」「溝洫志第九」「芸文志第十」の現代語訳を収録。 また巻末には「前漢地図」と「地理志郡県名索引」も掲載されている。 どの章も興味深いものだった。「芸文志第十」を読むと多くの書物が散佚し、今に伝わらないのを大変残念に思う。 大学で専攻した訳でなく市井の好事家にすぎない私でも読むのに夢中になれる平易な訳文であり、これは単独で翻訳に取り組まれた小竹武夫氏(おだけ たけお・1905.9.3~1982.5.2)の努力の賜物なのは間違い無いだろう。 この場を借りて改めて敬意と感謝の念を表したい。
Posted by
- 1